伊藤達哉の退団に「涙目」のマクデブルク監督…HSVユース時代から指導「通常の監督と選手間の関係以上のもの」
公式戦194試合中123試合は恩師の下でプレー
ブンデスリーガ2部マクデブルクを率いるクリスティアン・ティッツ監督にとって、伊藤達哉の退団を受け止めるのは簡単なことではないかもしれない。地元紙『Magdeburger Volksstimme』で心境を語った。 現在27歳の伊藤は新天地を求め、現在母国の日本に滞在している。2015年夏に柏レイソルの下部組織からハンブルガーSV(HSV)のU-19チームに加入し、9年半欧州で過ごした同選手は今後、プロ選手として初めて日本のクラブでプレーすることを決心。HSV時代ではU-19チームやセカンドチーム、トップチーム、そして2022年1月からマクデブルクでもドリブラーの指導を務めたティッツ監督にとっては簡単に割り切れるようなことではないようだ。 伊藤が出場した公式戦194試合のうち、123試合は自身の下でプレー。ティッツ監督はそんな同選手との関係について「通常の監督と選手間の関係以上のもの」と表現すると、「彼が18歳のころから、私がともにいた選手だ」と続け、「彼は素晴らしいプレーヤーであるだけではなく、人や人格者としてもたくさんの貢献をしたのだ」とも話している。 同監督は愛弟子の決断に理解を示し、その退団を「涙目で」受け止めるとコメント。いずれにしても今後も「連絡を取り合うつもりだ」と語った。