サマンサタバサ「上場廃止」で迎える新たな正念場、憧れの平成ブランドはコナカ傘下で復権なるか
■コナカ傘下で復活できるのか? それでもコナカによるサマンサ再建には疑問が残る。 コナカはサマンサに資金注入してきたが、サマンサの2019年度から5年間の最終赤字の総額は実に201億円にのぼり、改善の兆しが見えない。コナカも同様に6期連続で最終赤字が続くなど、余裕はない。 業績回復への道筋が見えない中では、さらなる店舗閉鎖やブランドの改廃に踏み切る必要もありそうだ。連続赤字のトレンドを変えられなければサマンサタバサのブランド存続自体も危うくなる。
コナカとの経営統合を機に今度こそ反転攻勢をかけられるか。サマンサの正念場はまだ続く。
井上 沙耶 :東洋経済 記者