ホスト宅を狙い窃盗を繰り返した“令和のキャッツアイ”、出所後も続く黒歴史「本名でネット検索されたら一発アウト」
出所後もつきまとう“黒歴史”
Aさんは「まあ、自業自得とわかっているんですが……」と肩をおとす。出所後、いきなり普通の生活に戻れるわけではなかった。 「まだまだ被害者の方への弁済金が残っているので。返済のために、またソープで働こうと思ったのですが、名前を言っただけで断られてしまう。もしかしたら、私の犯罪歴とか名前が共有されているのかも? いくら反省しても窃盗で捕まった人を雇いたくないっていう気持ちはわからなくもないし、“お客さんのお金を盗むかもしれない”って疑われてもしょうがない。 “黒歴史”として残るというか。履歴書に犯罪歴を書くところはないから、わざわざ書きませんが、本名でネット検索されたら一発アウトです。これから結婚するにしても親からは『きちんと相手には言わないとね』って。一時期、何も知らない彼氏がいたこともあるんですが、怖かったです。私のことをもとから知っている人じゃないと厳しいかもしれない」
同じような過ちを犯してほしくない
被害者への弁済金以外にも逮捕されたことで借金ができたという。それは……。 「家賃です。急に捕まっちゃったもんだから家賃を滞納してしまって、保証会社が払ってくれたので、今それを返してるって感じです」 今後は自身の興味がある音楽活動やSNSでの発信をしていきたいと考えているようだ。 「ホストという仕事やホス狂いを否定はしません。でもハマりすぎて、おかしくなってしまう子は私以外にもたくさんいました。私だって、まさか自分が犯罪者になるなんて思いませんでした。同じような過ちを犯して欲しくないので、私の体験を話すことで誰かの救いになればいいなと思います」 <取材・文/吉沢さりぃ> 【吉沢さりぃ】 ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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