広島・小園 足攻だ!助っ人W離脱で長距離砲不在、好調打撃だけでなく「隙を見て、盗んででも行けたら」 新井監督も歓迎
「広島(降雨中止)ヤクルト」(3日、マツダスタジアム) 広島の小園海斗内野手(23)が3日、好調の打撃に加えて足で相手をかき回すことに意欲を見せた。シャイナーとレイノルズがケガで離脱し、長距離砲が不在。機動力を駆使した攻撃が今後の鍵を握る中、3番打者として打線をけん引する背番号51が足でも攻める。この日のヤクルト戦は雨天中止となり、チームは屋内練習場で調整した。 開幕からのロケットスタートへ小園は打って走る。3番打者として打率・417の好成績を残す打撃に加えて、走塁でも前日2日・ヤクルト戦で0-0の七回1死一塁から二盗に成功。秋山の適時打で先制の生還を果たし、勝利に貢献した。「隙を見て、盗んででも行けたら良いと思う」と足攻めへの高い意識をのぞかせる。 開幕からここまでの盗塁企図数は3。失敗はすでに2度あるものの、「アウトになるのは仕方ないと思っているので」と積極的な姿勢を強調した。新井監督も「ゾノ(小園)に限らず、ほかの選手も恐れることなくどんどん狙ってほしいよね。そういうので長打が打てなくても流れがこっちに来るし」と果敢なトライを歓迎する。 チーム全体では開幕から4試合を戦い、長打は3本にとどまっている。シャイナー、レイノルズ、末包などの長距離砲が不在の状況。だからこそ次の塁を狙う姿勢が求められる。中軸の3番に座る小園も「自分も長打をあまり打てない。そういうところでの役割があると思うので、しっかり考えてやっていくべきじゃないかなと思う」と心得る。 打撃でも積極的なスイングで快打を連発し、春先に弱かった昨季までの姿はもうない。走塁も含めてリスク上等で攻め、チームを勢いづかせる。