【陸上】桐生祥秀が3年ぶりに福井凱旋で見せ場 東京世界陸上やロス五輪「やっぱり100mで走りたい」/福井ナイトゲームズ
◇Athlete Night Games in FUKUI 2024(8月30日/福井・9.98スタジアム) 泉谷駿介が100m連戦「2本走れてシンプルに楽しかった」DLファイナル出場も決意/福井ナイトゲームズ 日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUI 2024が行われ、男子100mは小池祐貴(住友電工)が10秒30(-2.3)で優勝した。 パリ五輪4×100mリレー5位の3走を務めた桐生祥秀(日本生命)は10秒62の8位。決勝は出力を抑えたレースとなったが、予選は10秒41(-0.6)のトップ通過で観客を沸かせた。 2017年、この地で日本人初の9秒台をマークした桐生。競技場は『9.98スタジアム』と名付けられているこの舞台に3年ぶりに戻ってきた。 「台風が来ているなかこういう大会を開いてくださって良かったですし、3年ぶりに福井で走れて良かったです」と笑顔。パリ五輪後は少しずつ練習はしていたものの、「家族でゆっくり、のんびりしていた」そうで、ここから本格的に再始動する。そういうコンディション、そして台風の影響で日程が変更しながらも、縁のある舞台で走ったのが桐生らしさ。 「拍手をもらったり、また来てねと言ってもらえたり。たくさん応援していただいているので、またその中で走って来年は優勝したいですね」 パリ五輪を経て「やっぱり100mで走りたい」という思いを強くしたという桐生。「ロス五輪に向けて何をするかが大事」で、まずは「参加標準記録、10秒00を切らないといけない」と強い思いをにじませる。 「ここからは、世界大会に出ただけでは僕の人生はそんなに変わらない。やっぱり9秒で走って世界に行く。それを4年間でしっかりやりたい」 秋には残り2試合を予定。まずは9月の全日本実業団に向けて「しっかり練習していきたいと思います」。思い出の地でリスタートを切った桐生。17年から止まっている自己記録の時計を動かすつもりだ。
月陸編集部