交通事故死者が倍増 さいたま市が非常事態宣言 前年同時期に比べ8人増の16人 65歳以上の高齢者が8人 自転車が関係する事故死者が5人
さいたま市は25日、「さいたま市交通事故防止特別対策推進要綱」に基づき、交通死亡事故多発非常事態宣言を発令した。同宣言が出されるのは2018年6月11日以来、約6年半ぶり。 冬の交通事故防止運動期間中の10日に国道463号で発生した2人が死亡する事故の現場【写真3枚】
市市民生活安全課によると、今年1月から今月11日現在で、市内の交通事故死者は前年同時期に比べ8人増の16人に上った。65歳以上の高齢者が8人、早朝や夜間の暗い時間帯が10人、自転車が関係する事故死者が5人などの傾向を踏まえ、市は交通事故防止特別対策ガイドラインを策定。市や警察、地域、市民が一丸となって対策に取り組む。実施期間は来年1月24日までの1カ月。 事故の増加が懸念される年末年始へ向け、同課は「被害者にも加害者にもならないため、交通ルールや交通マナーをしっかりと守り、交通事故防止に努めてほしい」と呼びかけている。