債券は上昇、日銀利上げ期待後退の買い続く-国債買い入れオペも支え
(ブルームバーグ): 13日の債券相場は上昇。日本銀行による早期利上げ観測の後退を背景にした買いが継続している。同日実施の日銀の国債買い入れオペで、現物債需給が改善するとの見方も支援材料だ。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、日銀の企業短期経済観測調査(短観)は少し強めだが、利上げ判断に影響するほどではなかったと分析。「引き続き早期利上げ観測の後退を織り込む動きで、相場は底堅い展開」を見込む。
日銀は午前10時10分の定例の国債買い入れオペを通知。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、いずれも買い入れ額を前回のオペから据え置いた。
12月の短観によると、大企業製造業の景況感は2四半期ぶりに改善。日銀は2%の物価安定目標の達成を判断する上で基調的な物価上昇率を重視しており、その要素の一つとなる予想物価上昇率は緩やかな上昇基調が維持された。
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Hidenori Yamanaka