道真公も驚き?の大宰府フィーバー! 行成と隆家が志願、それぞれの理由にSNS一喜一憂【光る君へ】
清少納言の中の人・ファーストサマーウイカの呟きにザワ…
そして行成の大宰府行きの切符を後出しでかっさらったのが、かつての政敵・藤原伊周(三浦翔平)の弟・隆家。この頃眼病を患い、藤原実資(秋山竜次)に大宰府での治療を勧められた・・・というのは実際のお話。赴任決定後に清少納言に挨拶に行ったところ、最近はまひろの日記で悪口を書かれてしまうほど荒ぶっていた清少納言が、すっかり憑き物が落ちたような空気感に。主人の定子(高畑充希)の子どもたちが、なんだかんだで安穏と暮らしているのを見て、ネガティブな感情が消えていったのかもしれない。 ずっと清少納言の変化を案じていたSNSも、久々に「生霊作れそうな勢いだった清少納言が落ち着いてる」「清少納言、闇落ちしなくて良かった」「良かった~、ああいうのに貴女は向いて無いんよ~」などの安堵の言葉が流れたが、ファーストサマーウイカは「X(旧ツイッター)」で「ききょう様は本当に静~かにしててくださるのでしょうかねぇ?」というなんだかザワつく一言を。もしやききょうパイセン、まだこれでは終わらないのだろうか・・・?
「妹と言われたら…」賢子の初恋の終わり
そしてもう一人大宰府に向かう男が、すっかりまひろファミリーのマスコットとなっていた双寿丸。尊敬する殿様・平為賢に従って大宰府に行くことが決まり「一緒に着いていく」という賢子をやんわりと、しかしキッパリと拒絶。確かに、付き人もいるようなお嬢様育ちの賢子が、突然双寿丸の生きる下級武士の世界に飛び込むのは、想像以上に大変なことだろう。さらに双寿丸から「お前は妹みたいなもの」という、告白を断るときの常套句の言葉が出たとたん、SNSは身悶えするようなコメントがあふれかえる事態に。 「妹みたいと言われちゃったら賢子ちゃんもう立つ瀬がない」「それ脈無しの最上級セリフやないかい」「罪な男だな双寿丸ー!!(でもこういう男子はモテるし好きになっちゃうよ)」と双寿丸をなじる言葉と同時に、「危険だからお前は一緒に来るな、俺なんか忘れて他の人と幸せになれってか!?」「相手の身の上の考えたうえで、ちゃんと振ってあげる双寿丸のやさしさ。三郎(道長)みたかあれが男らしさだ」などの称賛の言葉も相次いだ。 さて、隆家と双寿丸の大宰府行きをここまで丁寧に描いたということは、どうやら道長政権時代最大の戦「刀伊の入寇」が、ガッツリ取り上げられると見ていいだろう。隆家が持っていたワイルドさがいい方向に転がり、一躍「九州の救世主」となるわけだが、そうなると実際に戦闘に参加する双寿丸が生きて帰ってこれるかどうかが、当面の心配事となりそうだが・・・。 そしてもし、このとき大宰府に赴任したのが超文系男子行成くんだったら、果たして日本はどうなっていたのだろうか。そんなことを夢想するのも楽しいかもしれない。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。11月17日放送の第44回「望月の夜」では、藤原道長が公卿たちを取りまとめて、本格的に三条天皇に譲位を迫っていくとともに、まひろの父・為時がある重大な決意を固めるところが描かれる。 文/吉永美和子