ダル背番号「21」でド軍入団会見。打席不安も「マエケンゆっくりいじめる」
注目の背番号は21番に決まった。ブルペンへ入るため、青いユニホームを着たダルビッシュがフィールドに現れたとき、レンジャーズでも青がチームカラーだったためか、これまでとは特に印象が変わらなかったものの、外野へ歩いて行くその背を見たとき、21という数字がそこにあることには、違和感があった。 本人曰く、「(11以外の)番号は付けたことがない」そうで、21番を選んだ経緯については、「11番が空いてなかったので、ばぁっと言われたなかで、適当に選びました」と話したが、「11だったら、迷わず11って言ってます」とも口にし、本音をのぞかせていた。 ちなみに大リーグでは、選手の移籍に伴い、その選手が長年つけてきた番号を、新チームで別の選手がつけている場合、その力関係などによって“譲る”という習慣がある。番号をもらった選手は、譲ってくれた選手にお礼をするのが常で、3年前の7月31日、ジョン・ラッキー(現カブス)がカージナルスへトレードされたときには、彼がずっとつけてきた41番をパット・ネシェックから譲り受けた。そのときラッキーは、ベーブ・ルースのサイン入りボールをネシェックに贈り、その価値は当時、ざっと15万ドルと見積もられた。生涯で150億円近く稼いでいるラッキークラスになると、お礼も桁違いだ。 ドジャースで11番をつけているのがローガン・フォーサイスという中堅選手。ひょっとしたら、という可能性もあったが、とくにやり取りはなかったようで、前日、ドジャースの広報から発表された番号は21番だった。
さて、注目の移籍初登板は、4日(日本時間5日)に敵地シティ・フィールドで行われるメッツ戦で確定している。同球場でダルビッシュは、2014年7月4日の独立記念日に一度だけ先発しており、強風が吹く中、5回を投げて、5安打、4失点だった。打席では、1本ヒットを打っている。 野茂英雄に始まり、石井一久、黒田博樹、斎藤隆らが身にまとってきた伝統あるドジャーブルーのユニホームを着て、ダルビッシュがいよいよマウンドに立つ。 (文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)