Skateboarding Unveiled vol.11 ~シーズンイン~
今年から新しく始まること
そこで今年から新しく始まるのが参加選手限定の写真の共有・購入になる。 コンテストの撮影に行くと、今や撮影枚数は1日数千枚に達する。そこをどれだけセレクトして絞っても、毎回数百枚は残る。 すると大半の写真は人目に触れることがないままお蔵入りになってしまうのだが、当然使われなかったものの中にも良い写真はたくさんある。 「どうにかしてもっと多くの写真を共有できないだろうか?」このような想いと共に、最近は参加者の方々から「いつも写真楽しみにしています!」という声を聞くことが増えた。 それらが全て解決するようになったのだ。 手始めに昨年の関東サーキットと全日本アマチュア選手権の写真は参加選手にアナウンスしているのでお気づきの方もいると思うが、自分はスケートボードの写真文化を伝える上で、とても大切なことだと思っている。 では最後にこんな話で締めくくりたい。 ストリートの撮影が一枚の芸術の追求であるならば、コンテストはドラマを切り取っていると思っている。そこに前述の個性やストーリー性のあるライディングカットが欠かせないのはもちろんだが、老若男女問わず現場で見せる笑顔や、時には悔し涙も含めることで、ライディングカットの価値も上がるのではないだろうか。今年はそんな写真も数多く残していきたいと思っている。 シーズンインが待ちきれない。 text and photography / Yoshio Yoshida
吉田佳央 / Yoshio Yoshida 1982年生まれ。静岡県焼津市出身。 高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。 大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。 2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本の監修や講座講師等も務める。 ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている。
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