「床が見えない」「1週間洗濯物干しっぱなし」掃除が苦手な独身女38歳...汚部屋暮らしはやめられない?
日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。 【漫画で解説】どうしても整理整頓が苦手なら…片付けられない女(38歳独身)の解決策は? 今日ご紹介するのは、暮らしにまつわるモヤモヤエピソードです。
雨が降っても洗濯物は干しっぱなし
エピソードをお寄せくださったのは、一人暮らし歴20年のカズコさん(38歳・会社員)。 大学生の頃から一人暮らしをしていますが、一人暮らし歴=「汚部屋」歴です。 私はとにかく掃除・片付けが苦手。実家にいた頃はマメな母が身の回りのことは全てやってくれていました。 物で埋め尽くされた床はほぼ見えませんし、使った食器もシンクいっぱいになるまで溜めてしまいます。着るものがなくなるまで洗濯物を溜め込み、やっと洗濯しても平気で一週間は干しっぱなし。雨が降っても「明日晴れたらまた乾くでしょ」の精神で放置しています。 友人も彼氏も家に呼んだことはほぼありません。外ではそれなりにちゃんとした人ぶっているので、こんな汚部屋見せられないですもん。転職を機に5年前に引っ越したのですが、せっかく広めの1LDKにしたのに、あっという間にぐっちゃぐちゃになってしまいました。 自分に片付けスキルがないことはもうあきらめていますし、これはこれでマイスタイルだと割り切っていました。でも、最近仕事もプライベートもイマイチで……。鬱々とした気持ちを抱えてぐったり帰宅して、待っているのは汚い部屋。落ちた気持ちがさらに落ちていってしまいます。 こんな部屋に住んでいるから運がひらけないのか。たった50平米ちょっとの空間を整えられない私は欠陥人間なんじゃないか。 そんな風に自虐してしまう日々。なんとかしたいという気持ちはあるのですが、どこから手をつけたらいいか分からないんです。休日は部屋にいたくなくて、近所のカフェで過ごしています。
「自分の心地よさ」が最優先の基準
カズコさん、いろいろしんどい時期にいらっしゃるのですね。モヤモヤしているときは自宅で心休めたいものですが、部屋が片付いていないことでさらに落ち込んでしまう……それはなかなか辛い状況ですね。 プライベートの空間をどう整えるかは、どこまでも「自分の心地よさ」が最優先でいいと思います。 世の中にはいろいろな片付け術・インテリアのバリエーションが紹介されていますが、なにを「心地よい」と思うかは人それぞれ。物が少ないミニマリストな暮らしが好きな人もいれば、たくさんの好きなものに囲まれて癒されたい人もいる。掃除・片付けにキリキリせず、生活感あふれるラクチンな生活が気楽でいいよ~って人もいますよね。 カズコさんも、ご自分が「これでいい」と思えるなら(他人から見たら)汚部屋だろうと気にする必要はありません。部屋が多少ごちゃごちゃしていても、誰に迷惑をかけるわけではないですし。 でももし、今のカズコさんが「この暮らしは心地よくない」とストレスを感じているなら、どうにかして状況を変えたいですよね。
文/梅津奏 作画/Sumi 構成/山本理沙
梅津 奏,Sumi