1軍でも輝けるか…中日、ファームで躍動している選手(6)悲劇から戻ってきた“元侍ジャパン”
プロ野球の世界では、熾烈な一軍争いが繰り広げられる。昇格に向けては二軍での数字が判断材料になるだけに、ファームでの活躍が求められることとなる。また、若手選手にとっては、今季の二軍成績が来季の一軍起用につながるケースもあるだろう。ここでは今季ファームで躍動している中日ドラゴンズの選手を紹介したい。(※今季成績は9月13日時点)
岡田俊哉
・投打:左投左打 ・身長/体重:178cm/69kg ・生年月日:1991年12月5日 ・経歴:智弁和歌山高 ・ドラフト:2009年ドラフト1位 昨季2月に右大腿骨骨折の重傷を負った岡田俊哉も、今季は二軍で安定した投球を見せている。 智弁和歌山高から2009年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。高卒4年目の2013年に一軍デビューを果たすと、同年は66試合に登板して22ホールドポイント(7勝5敗2セーブ15ホールド)、防御率2.79とフル回転の活躍を見せた。 その後もブルペンを支え、2015年から2年連続で50試合登板をクリア。2017年には第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出された。 しかし、同年以降は血行障害などの故障もあって低迷。2022年はわずか2試合の一軍登板に終わった。 昨季は再起をかけてサイドスローに転向したが、開幕前に右大腿骨骨折の大ケガに見舞われ、長期離脱となった。 育成契約からの再スタートを切った今季は、4月20日の二軍戦で復帰。左肘の違和感で離脱した時期もあったが、ここまで先発・リリーフ問わず12試合に登板し、2勝1敗、防御率1.08の好成績をマーク。33回1/3を投げ、与四球はわずか2つと制球力も抜群だ。 今シーズン中での支配下復帰の道は断たれたが、再び一軍のマウンドに返り咲ける日を待ちたい。
ベースボールチャンネル編集部