〔欧州株式〕軒並み急落=英1.14%安、独1.35%安(19日)
【ロンドン時事】19日の欧州株式市場は軒並み急落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比93.79ポイント(1.14%)安の8105.32で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.35%安、フランスCAC40種指数は1.22%安、ストックス欧州600種指数は1.51%安だった。 米連邦準備制度理事会(FRB)が前日の金融政策決定会合で、来年の利下げペースを緩めるシナリオを示したことが嫌気され、幅広い銘柄に売りが膨らんだ。とりわけ金利動向に敏感な不動産株やハイテク株の下げ幅が大きかった。 ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「クリスマス前に寒さが広がりつつある。利下げは凍結され、来年の急速な利下げへの期待にも冷水が浴びせられている」と述べた。 FTSEの構成銘柄では、投資持ち株会社パーシングスクエア・ホールディングスが3.76%安、包装資材大手モンディが3.66%安、建機レンタルのアシュテッド・グループが3.41%安と下げを主導。一方、水道大手セバーントレントは0.94%高、たばこ大手インペリアル・ブランズは0.55%高、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズは0.36%高となった。 DAXでは、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが5.39%安、不動産大手ボノビアが2.96%安、総合電機大手シーメンスが2.71%安と売られた半面、防衛大手ラインメタルは1.14%高、素材化学大手コベストロは0.49%高、電力大手RWEは0.25%高で取引を終えた。