■「事故る」「ググる」…最近の言葉の変化にも傾向が

　一方、堀尾講師の研究によると、最近の言葉の変化にも傾向があるようだ。例えば「事故る」や「ググる」のように、名詞に接尾辞「る」をつけて新たに生まれた言葉も多い。先行研究や文献から集めたそれらの言葉483語を調べると、「告る」「デコる」のような3拍が74%。次に多かった4拍は20%だった。また「る」を付けて動詞化した単語は「告らない」「告ります」のように、機械的に五段活用で変化させることができる。 　堀尾講師は「日本語を習得していく中で、3拍のリズムがすり込まれている」と分析。「新しい言葉でも無意識に活用できるのは、五段活用するという『ルール』がしっかりと受け継がれているから。決して言葉の変化は無秩序ではない」と説明する。言葉はコミュニケーションツール。「『そんな表現あるんですね!』と面白がって、みんなで変化する日本語の魅力を楽しんでほしい」と力を込める。