7月の訪日客、過去最高2カ月連続 累計最速2000万人超え
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2024年7月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行前となる2019年同月比10.1%増の329万2500人で、2カ月連続で単月の過去最高を記録した。円安傾向などで堅調な訪日需要が続いたことで、7月までの年間累計が2106万9900人となり、過去最速で2000万人を突破した。単月の訪日客は5カ月連続で300万人を突破した一方、出国した日本人は36.8%減の104万8800人で、高まる訪日需要とは対照的にコロナ前の6割程度にとどまっている。 JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、このうち香港とメキシコで単月の最高記録を更新した。また、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧、中東の17市場で7月の過去最高を記録した。 東アジアでは台湾、東南アジアではフィリピン、欧米豪・中東では米国などで訪日客が増加し、7月の押し上げにつながった。また回復が鈍かった中国は、地方路線の増便などによりコロナ前の7割超えの戻りが続き、23市場最多の訪日客数となった。
Yusuke KOHASE