【時論】統一は「平和革命」…準備してこそ訪れる=韓国(2)
統一は準備をした者に訪ねてくる。その次にはいくつかの宣言と国民の同意が必要だ。1つ目、統一すれば北朝鮮高位層の過去を一切問題にしないと宣言しよう。時効がない深刻な人権侵害行為でなければ党・政・軍高位層の過去は和解と統合レベルで接近しなければいけない。彼らに出口が必要だ。「過去一切不問」宣言で最高尊厳を取り囲んだ特権・特恵統治層の結束を崩すことができる。 2つ目、統一の最優先恩恵層は北朝鮮の住民だと宣言しよう。北朝鮮の同胞は奴隷状態で人間らしい生活を知らずに生きてきた。統一で北朝鮮同胞の自由と人間らしい経済生活を最大限に配慮しなければいけない。北朝鮮地域の特別行政区域宣言と再国有化措置が望ましい。統一以降、北朝鮮住民の所得増加目標を具体的に提示し、混乱なく統合を推進するべきだろう。 3つ目、我々の国民の忍耐と分け合いの精神が必要だ。譲歩と分け合いの精神を発揮するほど統一は早く訪れ、統合は容易になる。北朝鮮は負担ではなく大きな資産だ。2500万人の北朝鮮の人口と人材は「統一コリア」の大きな資源となる。北朝鮮の労働力を受け入れれば外国人労働者の流入による副作用を減らす機会となる。 今まで我々は「先に平和、後に統一」という立場で分断の平和的管理を対北朝鮮政策の基本方向としてきた。しかし「分断平和」は北朝鮮体制の反平和的な属性のため安定した平和の構築が事実上不可能だった。国民の支持、南北の代案体制合意、国際協力の3つの軸を統一の柱とし、「分断平和」を越えて「統一平和」の時代を準備しなければいけない。やむを得ず引き受ける統一よりは積極的に抱き込む統一、待つ統一よりは近づいていく統一を追求する時だ。 チョ・ミン/コリアグローブ(KG)理事長/元統一研究院副院長 ◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。