凶悪プーがリーダー!ホラー版アベンジャーズ『プーニバース』は史上最も犠牲者が多い映画に、ミッキー合流も視野
『プー2』でも血に飢えたプーとその仲間たちによる大殺戮を描いたウォーターフィールド監督だが、『プーニバース』ではそれ以上の展開が待ち受けていると自信をのぞかせる。「ホラー映画史上最も狂った作品になります。キルカウント(犠牲者の数)はホラー映画史上最高になるでしょう。『アベンジャーズ』はアクション満載の映画で、観客もヒーローが共闘したり、対立したりする姿を求めていました。劇中で怒濤のアクションが展開されたように、『プーニバース』も血みどろアクションをたくさん盛り込む予定です。プーがチェンソーで暴れまくるなど、すでにクールなアイデアがいくつも浮かんでいます」
凶悪なモンスターたちを率いるのは、映画のタイトルにもなっているプーだとウォーターフィールド監督は明かす。「プー以外は、どちらかといえば主人公の右腕タイプとして描かれるキャラクターです。例えば、オウルは『プー2』でプーのアドバイザーを担っています。森での出来事を逐一プーに報告したり、プーに決断を委ねたりします。この関係性は『プーニバース』でも継続していくつもりです」 気になるのは、今年の元日にパブリックドメインとなった『蒸気船ウィリー』(1928)のミッキーマウス参戦の可能性だ。すでに複数のホラー映画化企画が発表されており、プーとの直接対決を描く『ミッキーvs.ウィニー(原題) / Mickey vs. Winnie』も製作が予定されている。
ウォーターフィールド監督は、ミッキーマウスを『プーニバース』に合流させるには時間が足りなかったと告白する。「私は『プーニバース』以外にも複数の企画を抱えています。“フェーズ1”はプー、ピーター・パン、ピノキオにフォーカスしていますが、将来的にはより多くのキャラクターを合流させるつもりです」
「実は、過去にミッキーマウスを登場させようとして躊躇したことがあります。というのも、『プーニバース』はかなり前から温めていた企画で、ウォルト・ディズニー・カンパニーが所有するミッキーマウスの権利関係がどうなるかを探っていました。『蒸気船ウィリー』のミッキーは著作権切れになったとしても、他の作品のミッキーはディズニーが権利を所有しているので、安易に使用するのはまだ早いと感じたんです。すでに、ミッキーのホラー映画が何本も発表されているので、現状は様子を見て、合流の時期を探っています」