英企業信頼感、12月は今年最低水準 11月の給与は大幅増
[ロンドン 23日 ロイター] - 英国の企業信頼感を示す指標である12月の「ロイズ銀行ビジネスバロメーター」は2ポイント低下し39%と、今年最低となった。 長期平均の29%は依然上回っている。景気全般に対する楽観度はやや高まった。 ロイズ銀行コマーシャル・バンキングのシニアエコノミスト、ハン・ジュー・ホー氏は、夏以降低下が続いているが「今月の調査結果の重要な違いは、信頼感低下の主因が自社の業績見通しだったことだ。来年に向け景気全般に対する楽観度が高まっており、今後も企業の景気に対する自信が続くのであれば、ある程度の希望が得られる」と述べた。 10月の英国の国内総生産(GDP)は2カ月連続のマイナス成長だった。10月30日発表の新政権の予算案に対する懸念が背景。イングランド銀行(英中央銀行)は先週、第4・四半期のGDP予測をゼロ成長に下方修正している。 一方、オンライン求人サイトのアドズナによると、11月の求人件数は前月比2.3%増と、今年最高の伸びを記録。同サイトに掲載された求人広告の平均給与は11月に前年比6.5%増と、2021年4月以来の大幅な伸びを記録した。