でかした息子よ!相場暴落の逆風にもマケズ、オメガ・アクアテラ高価売却成功!
アクアテラの買取はお店にすれば「仕入れ」!
腕時計における買取相場はお店の仕入れと同じ仕組み
買取店目線で考えた時、時計の買取は仕入れです。 一般的に腕時計の買取価格は人気ブランドで中古販売価格の80%程度、その他のブランドであれば半額以下が妥当な買取価格になると感じます。ネットで調べても物販業では、原価率を30~70%以内に抑えないとビジネスとして成立しません。 原価率は家賃や人件費、営業費全ての割合です。つまりビジネスで必要経費を考えると、仕入れである買取価格はモデルによっては中古販売価格の半額で買い取っても高い位です。 筆者が知る限り、中古販売価格の80%で買取してくれるブランドはロレックスだけになります。ロレックスが高い価格で買い取ってくれるのは「即売れる」ブランドだからです。店舗としても即売れるため、多少仕入れが高くても即現金化できるメリットがあります。 希少モデルでも「即売」しない時計は、買取店としてもそんなに高く買取る訳にはいきません。買取店にとっていちばん求められる腕時計は「レア」では無く、即売れる時計です。 中古販売価格の平均の80%近くで買い取ったという事は、案外アクアテラの即売れる可能性は高い、可能性があります。
査定担当者との心理戦も重要!
買取は心理戦の要素もある!
しかし、単純に息子のトークに釣られて43万の価格を提示した可能性も考えられます。もし担当者が百戦錬磨の鑑定士であれば、息子のトークに乗らないで、「そのお店にお譲りします」と言う揺さぶりをかける事も可能です。 実際息子は相見積もりを貰っていた訳ではありません。査定担当者が手を引けば、窮地に追い込まれるのは実は息子だったのです。売却して現金化を焦っていた心を読み取られないようにしていた息子の方が今回は一枚上手だったのでしょう。 果たして正解は回転率の良いモデルだから高く買い取ったのか、息子の揺さぶりに動揺してモデルの相場を見誤ったのか?真実は不明です。またトケマッチ事件の前だった事も息子に有利に働きました。 重要な事は査定担当者がその時計を必要としているかを見極められるかが高価買取成功の秘訣である事は間違いありません。皆さんも時計売却の時は査定担当者の心理状態を見極めて交渉してください。 Text:Goro Ando
Goro Ando