「オオタニは超クール、信じられない」ベッツやテオスカーだけでなく…敵将の“大谷翔平50-50称賛”が深い「敬遠は野球の神から見て不適切だ」
50本塁打、50盗塁の大記録まで「2-1」と迫った9月19日、2023年のWBCで準決勝、決勝を戦った球場はスコールに覆われていた。何かの予兆のように雷鳴が止むと、“その時”は訪れた――。大谷密着歴11年目を迎えた番記者が、偉業達成の瞬間を克明に綴る。【全2回の2回目。初出:Number臨時増刊号『[番記者ドキュメント]50-50、史上最高の一日』】 【写真】「とても美しくてビックリ!」日本人が驚いた“ナマ翔平&真美子さん”の華麗すぎるウォーキング姿。「大谷さん…Tシャツはち切れそう…」ムキムキすぎる腕と胸板! ベッツ・由伸と親愛ハグなど【ショウヘイの愛される日々】も全部見る
「これだけ打てたことは人生でもない」
この頃からスタンドの誰もが大谷にスマートフォンのカメラを向け始めた。「50-50」まであと2本塁打。3回に左中間への適時二塁打を放つと、6回には右翼2階席へ、'01年ショーン・グリーンに並ぶ球団記録の49号2ランを運んだ。いよいよ偉業に王手をかけた。 7回の打席、快挙を期待するファンは総立ちだ。右腕マイク・バウマンのナックルカーブを左越えへ運ぶと、再び大歓声が響いた。 「今まではやっている人が少ない中での記録が多かった。比較対象が多い中での新しい記録という意味では、違いがあるかな」 前人未到の「50-50」を決める50号2ラン。大谷は声にならない叫び声を上げてから一周した。ベンチで同僚らと熱い抱擁を交わすと、「カーテンコール」を受けて再びグラウンドへ登場。総立ちの観客席に右手を振った。 9回は相手野手ビダル・ブルーハンが登板し、「MVPコール」の中で野手から初本塁打となる51号3ラン。6安打、3本塁打、10打点はいずれも日本選手の1試合最多を更新。リーグトップの打点を120に伸ばし、'05年松井秀喜の116の日本選手シーズン最多打点も塗り替えた。 試合後の会見場はローンデポ・パークの本塁側メディアゲートを入って、すぐ左。WBC決勝・米国戦後にMVPに選ばれた大谷に用意された会見場と同じ場所だった。この3連戦前に当時の思い出を“素っ気なく”振り返っていたローンデポ・パークで記録ずくめの打棒を発揮し「これだけ打てたことは人生でもない。自分が一番ビックリしている。自分のプレーしてきた球場の中で好きな球場の一つになった」と笑った。
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