マー君の代理人を巡って争奪戦勃発!
選手のブランディングアップを考えながら戦略的に仕事を選択する。また現地通訳をつけることや、家族のケアなども日本の代理人がサポートするが、それらにかかった経費は、別途請求することになる。 たいていの場合、海外移籍を希望する選手は、その数年前から代理人と契約して関係を築く。直近の例で言えば、阪神の藤川球児も団野村事務所と契約をして阪神時代からアメリカでの自主トレをアテンドしてもらっていたりした。ただ、桑田真澄のように代理人抜きで契約をしてしまった猛者や、松井秀喜のように球団との交渉はアラン・テレムに任せるが、日本の正式な代理人は置かなかったケースもある。 マー君は、これまで国内の仕事に関しては、その一部をホリプロに委託していたが、海外移籍を睨んだ動きは見せてこなかった。それだけに日本担当のメジャー球団スカウトたちは、誰と挨拶をしておけばいいのかもわからなかったのだ。 今回、そのホリプロとの契約も満了するようで日本の代理人たちは、いろんな手段を使ってマー君との接触を試みているという。代理人にとってみれば、マー君は間違いなくビッグマネーを生み出すクライアントだから、そこに群がるのもビジネスとして無理はない。 プロの選手として“胆”となる年俸交渉、つまり“お金”を預けるわけだから代理人と選手の信頼関係は最重要である。一説によると、マー君が、現在信頼する人間にエージェント役を依頼するのではないかとも言われているが、今だ決定していないポスティングの行方と同時にマー君を巡るもうひとつの争奪戦も熱を帯びてきた。