「時間がないと悩む人」は単純なコツを知らない どういう時間を過ごしているかまずは「見える化」
■スペシャルな毎日よりもパーフェクトな1日を たとえば毎日を大切に生きたいと思った時。本当は毎日をスペシャルにできたらいいのでしょうが、そんなに簡単にスペシャルにはできません。 たとえ毎日をスペシャルにはできなくても、「時間磨き」をすればパーフェクトな1日を目指すことはできるんじゃないでしょうか。 「スペシャルな毎日」は非日常的な時間がベースです。一方で「パーフェクトな1日」は日常の時間がベースでもつくれます。日常のさまざまな時間を磨き、そこに喜びや幸せを感じていく。それがパーフェクトな1日につながります(これはその1日が完璧ではなくても、自分が満足できる1日にするという意味なので、「完璧主義」とは異なります)。
スペシャルな毎日より、パーフェクトな1日に。こう考えれば、今日からすぐにやれることがあります。時間を磨くひとつの方法が、視点を変えてみることです。 平凡な日常を淡々と描く映画がありました。劇中、大きな出来事も起きず、日が昇り、沈んで、また次の日になる。そんな日常が描かれているのですが、そういった作品を見ると、幸せな気持ちがわいてきます。 平凡だけど丁寧な暮らし。それは当事者からすると、飽き飽きするものかもしれませんが、映画の観客という第三者からは幸福感に満ちた時間に見えます。
この感覚を自分の日常に持ち込むのです。自分がコーヒーを飲んでいるシーンを第三者の視点で見たら、その人が幸せそうに見えるかどうか。 そんなことを意識していると、実は日々の中に幸福の種がたくさん落ちていることに気づけるんじゃないでしょうか。 ■「時間のポートフォリオ」をつくるだけで行動が変わる理由 自分の時間がどう構成されているかを知るためにつくってほしいのが、「時間のポートフォリオ」です。 ポートフォリオとは、お金の世界では「資産の配分」という意味で使われますが、「時間のポートフォリオ」は、「自分の時間配分」という意味です。つまり、4つの時間(幸福・投資・役割・浪費)をどう分配しているかということです。