《アルゼンチン》原爆平和展初開催、2日から=被爆の実相、核兵器廃絶訴える
アルゼンチン文化省、広島市、長崎市、広島平和記念資料館による「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」が10月2日から1カ月間、首都ブエノスアイレス市のSala 512, Palacio Libertad (Ex Correo Central), Sarmiento 151, CABAで初開催される。在アルゼンチン日本大使館後援。同展は、1995年の被爆50周年から海外各地で行われ、南米ではブラジルに次ぐ2度目。被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けた国際世論を醸成することを目的としている。 駐アルゼンチン日本国大使の山内弘志氏は広島出身で、平和展開催に特別な思いを寄せている。 同展では、原爆の人体への影響、救護活動、広島市と長崎市の原爆投下前後の風景、復興の様子などを説明付き写真パネル30枚で紹介する。さらに、被爆者の遺品の布製かばんや、下駄、子どもの着物など約20点も展示される。展示物を通じて、訪問者は戦争の悲惨さを直に感じ取ることができる。原爆の使用による影響を人々に訴え、世界平和を願う広島と長崎の声も聞くことができる。 10月3日午後6時には、広島の被爆体験証言者八幡照子さんが、爆心地から2・5キロの己斐本町で8歳のときに体験した記憶を語るイベントがH.Cámara de Diputados de la Nación(Jueves 3 de otubre a las 1830)で実施される。参加はアルゼンチン文化局の登録フォームから申し込む。 八幡さんは2013年に外務省より非核特使に任命され、ピースボートの「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」にも参加した経験を持つ。2019年からは広島平和文化センターの被爆体験証言者として活動している。 折り鶴教室、映画上映会も毎週日曜日に先着順参加で行われる。