【オークス追い切り】ステレンボッシュ2冠へ戸崎圭を背に〝攻め〟の総仕上げ!国枝師「何の不安もない」
[GⅠオークス=2024年5月19日(日曜)3歳牝、東京競馬場・芝2400メートル] <美浦>桜花賞では阪神JFでクビ差敗れたアスコリピチェーノを3/4馬身差下したステレンボッシュ。昨年末のリベンジを果たすとともに、牝馬クラシックの第1冠を制した。そのアスコリピチェーノがNHKマイルC(2着)に回った今回は堂々と主役を務める。 最終追い切りは調教助手を背に南ウッドで3頭併せ。道中はウィンターダフネ(古馬2勝クラス)、テンペスト(古馬1勝クラス)を4馬身ほど前に置いて折り合いに専念。3―4コーナーで内を回って差を詰めると、直線では懸命に食らいつく僚馬を尻目に、内から楽々と併入フィニッシュ。5ハロン66・7ー50・9ー35・6ー11・4秒をマークした。戸崎圭騎乗で追われた1週前追い切り(5ハロン65・8ー51・3ー36・9ー11・1秒)にヒケを取らない好タイム。2冠達成へ向けて“攻め”の姿勢を貫いた。 見届けた国枝調教師は「順調だね。少し前半が遅く感じたので無線でペースアップを指示したが、タイム的にはちょうど良かったと思う。しまいの伸びも良かった」と満足顔。続けて「この中間も落ち着きがあるし、カイバもしっかり食べて健康そのもの。体形からもともと距離が延びていいタイプと見ていたので、舞台が阪神のマイルから東京芝2400メートルに替わるのもいい。何の不安もないよ」と万全の態勢をアピールした。 今回は桜花賞で手綱を取った“マジックマン”モレイラがブラジルで騎乗するため、戸崎圭に手が替わるが「乗り難しいタイプではないし、(戸崎)圭太にも1週前に乗って感触をつかんでもらっているからね。狭いところを苦にしない勝負根性がこの馬の持ち味。そういう良さを引き出してもらえれば」とノープロブレムを強調した。 これまでアパパネ(2010年)、アーモンドアイ(18年)と2頭の3冠牝馬を送り出している国枝厩舎。まずは2冠達成へ――。その視界に一点の曇りもない。
東スポ競馬編集部