4年ぶりJ2へは勝利あるのみ、松本の霜田正浩監督「最後の最後で勝ち切りたい」、大内一生「正々堂々とぶつかって、昇格を掴み取りたい」
来シーズンのJ2への椅子は残すところ1つ。J2昇格プレーオフ決勝が、7日に行われる。 今シーズンの明治安田J3リーグは大宮アルディージャが独走して優勝。2位争いもFC今治が大きなリードを持って制した中、プレーオフ争いは熾烈なものに。最終的には3位にカターレ富山、4位に松本山雅FC、5位に福島ユナイテッドFC、6位にFC大阪が入った。 準決勝では富山とFC大阪、松本と福島が対戦した中、どちらもドロー。その結果、決勝には富山と松本が勝ち上がることとなった。 松本を率いる霜田正浩監督は合同記者会見に出席。J2昇格に向けて残す1戦となったが、「この最後の最後まで練習ができて試合ができることに喜びを感じています。選手たちも良い顔で練習してくれるので、明後日の試合は良い試合ができると思います」とプレーオフ決勝に向けてコメント。「大勢のサポーターも来てくれると思うので、松本の街の人たちに向けても良い試合をしたいと思います」と、サポーターの期待に応える戦いをしたいとした。 記者会見に出席したGK大内一生は「難しいシーズンだったにも関わらず自分たちでプレーオフ県内を自分たちの力で勝ち取って、昇格まであと1つのところまで来て、全員で良い雰囲気で練習ができています」とコメント。「サポーターの方も含めて必ず昇格を掴みたいと思います」と、しっかりと準備ができているとした。 霜田監督は相手の富山について「シーズンを通して安定した戦い方をしていて、選手たちも真面目でハードワークをし、固い守備から攻撃と、まとまりのあるソリッドなチームを作られたと思います」と印象を語り、「最大限のリスペクトをしていますし、順位も僕らよりも上なので、僕らはチャレンジャーとして向かいますし、3回目の対戦で、1勝1敗なので決着をつけたいと思います」と、シーズン中は五分の成績のため、最後の戦いで白黒つけたいとした。 2021年以来4年ぶりのJ2復帰を目指す松本だが、その夢を掴むには勝利以外道はない。大内は「自分たちは勝たなければいけない状況ですが、変に慌てることなく、90分ありますし、リーグ戦終盤は5連勝という素晴らしい結果を出せているということも事実なので、自信を持って慌てることなく自分たちの力を最大限発揮したいと思っています」とコメント。5連勝でシーズンを終えた勢いのまま、最後もしっかりと勝ち切りたいとした。 多くの注目を集める1戦となるこの昇格PO決勝。「まずは全員がしっかり守備の意識を持った上で、相手に負けないようにアグレッシブに攻撃に行くところは行く、全員がハードワークができるようになったからこそ連勝もできるようになりました」とコメント。「この試合でもハードワークの勝負になると思うので、負けずに向き合いたいと思います」と、しっかりと積み上げることが勝利へのカギだとした。 警戒している選手について大内は「1人と言われると難しいですが、サイドバックの安光(将作)選手だったり、前線のマテウス(・レイリア)選手など早い選手もいます。1人2人というよりハードワークして真面目に戦ってくるチームだと思うので、とにかく全員を警戒しています」と、チーム全体を警戒していると語った。 J2への残り1つの椅子をかけた最後の戦い。霜田監督は「最後の試合なので、お互いに勝ちたい気持ちは同じだと思います。何が勝負を分けるか。勝ちたいという思いはどちらが強いのか。最後まで足を出せるのか」と、気持ちの強さが最後は分けるとコメント。「サポーターの方も勝ちたい思いでスタジアムに駆けつけてくれると思いますので、それを背に受けて最後の最後で勝ち切りたいと思います」と、最後の戦いで気持ちを見せたいとした。 また、大内は「この街もそうですし、どこに行っても応援してくれるサポーターの皆さんのために、自分たちのために、クラブのために1年間やってきたことを自信を持って挑みたいと思います」と決意を語り、「実力あるチーム同士の面白い試合になると思うので、正々堂々とぶつかって、昇格を掴み取りたいと思います」と、良い戦いを見せてJ2に昇格したいと意気込んだ。
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