親子田植え 楽しいかも コメの一部はアフリカへ 飯田市川路【長野県】
長野県飯田市の川路保育園(宮﨑千保子園長、園児39人)の年長児16人は30日、食育事業として続けている田植えを近くの水田で保護者と体験した。収穫するコメの一部は、国際協力田米として西アフリカのマリ共和国に送る。 田植え体験はJAみなみ信州と地元農家の協力を得て19年間にわたり続けており、5アールの水田は近くの農業、関島晟さん(78)が提供。稲刈りまでの作業も関島さんが手伝っている。 園児たちはJAの職員から「稲が立っていられるよう、ぐいっと奥まで植えてください」と説明を受け、一列に並んで田植えを始めた。 周りで見守っていた父親たちも関係者にうながされて水田に入り、子どもと協力し合いながら田植えに励んだり、尻もちをついて服を濡らした子どもの面倒を見ていた。 体験した園児(5)は幾分はにかんだ表情で「(お父さんと一緒だと)楽しい」。遅れて到着した父親の姿を見た園児は苗を手に、にっこり笑顔を浮かべて喜んでいた。 マリにコメを送る取り組みは、JA長野県中央会の国際協力運動として続けており、今年で27年目。県内の二十数団体が協力している。