北朝鮮、第2次トランプ政権に向け「最強硬対応」開始か…軍事挑発でレッドライン試す
【01月07日 KOREA WAVE】第2次トランプ米政権発足を2週間後に控え、北朝鮮が中距離弾道ミサイル(IRBM)を発射した。今後もトランプ新政権を牽制しつつ対米圧力を高める戦略が展開される可能性が指摘されている。 韓国合同参謀本部によると、6日正午ごろ、平壌付近から日本海へ向けて弾道ミサイル1発が発射され、約1100km飛行した後、日本海に着弾したと確認された。 今回のミサイルは、北朝鮮が近年開発を加速している固体燃料推進技術を用いた極超音速IRBMであると推定されている。これは過去の試験発射したものを改良した形態である可能性が高い。 北朝鮮がミサイルを発射するのは昨年11月以来約2カ月ぶりで、2025年に入って初めて。 昨年末、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は党中央委員会総会で「最強硬対応戦略」を宣言し、米国を「反動的国家」と非難していた。 専門家の中には、今回のミサイル発射がトランプ新政権の意向を試し、「最強硬対応」が空言ではないことを示す意図があると見る向きもある。北朝鮮は過去に、米朝対話を開始する前に軍事挑発を通じて交渉の前提条件を設定し、自国の立場を強化する戦略を取ってきた。 トランプ政権が北朝鮮の挑発にどのように対応するかを見極めるため、就任式前後にさらなる武力示威が展開される可能性がある。 一方で、今回のミサイル発射は、2021年の第8回党大会で採択された国防発展5カ年計画の一環として計画的に実施された可能性もある。今年はその計画を完了する年であり、北朝鮮が年初からペースを上げているとみられる。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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