ネイルチップの革命で流行が変わるか?女性社長の思い
ネイルチップの革命で流行が変わるか?女性社長の思い THE PAGE大阪
右肩上がりで成長を遂げるネイル産業に、業界の常識をくつがえしたネイルチップが登場した。これは開発に3年半を要したもので、ワンタッチで脱着可能、爪の形状に合わせて自在に曲げられ、通常よりもフィット感に優れているという。しかも、1つ1つがプロのネイリストの手作りだ。6月から全国展開のグランドオープンを記念して先日、大阪南港の「ハイアットリージェンシー大阪」で「ジュネルフェス2015」開かれた。1000人ほどが集まり、イタリアからグッチ創業家4代目のフィリッポ・グッチ氏も駆け付けるなど、賑わいを見せた。会場で挨拶に立った「ジュネル」(本社=大阪市吹田市)の伊與田美貴社長(35)は、このネイルチップについてひときわ熱い思いを語った。そんな彼女の素顔に迫ってみた。
華道がこの仕事とかかわるルーツに
伊與田社長は、まずこう述べた。「開発から3年半、途中で投げ出すこともありました。試行錯誤もあっていろいろ悩み、限界を感じたことも。でも、ネイルをつけて喜んでいる(女性の)姿を思い出し、辞めることができなかった。もっともっと進化させて、これからも邁進して参ります。ジュネルをよろしくお願いします」 同社の小川紗貴会長も「今日が出発となります。わくわく感がある。流行が変わるときです。現在、販売員(資格取得者)は1000人ですが、ジュネル4万人構築を目指している」と、意気込みを話した。 爪のお洒落を最大限に可能にしたジュネルとは何か。これはジュエリーとネイルの造語で、爪から取り外しができるネイルチップのこと。ネイリストが1つ1つ手作業でチップにデザインを施し、ジェルでコーティング。使用中は全く取れないが、いつでも取り外しが可能。曲がっても元に戻る特殊な形状記憶チップになっているという。 中学校時分から華道を習い、それがこの仕事とかかわるルーツになっているという伊與田社長は大阪出身。元フラワーデザイナーだ。「華道をやってた時、華道ってルールがきちっと決まっていて、それが自分のなかで堅苦しく感じたんです。うちの母も花に携わっていた。フラワーアレンジメントをやってましたので、それで、華やかな感じとか自由な感じに憧れて。私もそこからフラワーアレンジメントに転向した。会社に勤めながら修業をしていく中で、自分には花しかないなあ。独立したいなあという思いはずっとあったんです」 今から10年前。そして彼女は25歳の時に独立。結婚式のブーケなどを作る仕事に就いた。