作業員9人が閉じ込められる インド北東部の違法炭鉱事故
ディマ・ハサ、インド、1月8日 (AP) ― インド北東部アッサム州の炭鉱で事故が発生し、少なくとも9人の作業員が坑内に閉じ込められており、当局は救助作業に軍の支援を要請している。 アッサム州の州都グワハティから約200キロ南のディマ・ハサオ地区にある炭鉱で6日朝、地下91メートルの坑内に、近くの未使用の炭鉱から水が流れ込み、作業員が閉じ込められた。 州当局によると、漏水事故が発生した炭鉱では違法採掘が行われており、警察が捜査で関係者1人を逮捕したといわれている。 現場の作業員によると、最低限の安全対策しか実施されていない坑内には、10人以上の作業員が閉じ込められ、近くにある未使用の坑道から坑内に水が噴出し、何人かは脱出できたという。 インド東部と北東部では、違法炭鉱の「ネズミの穴」といわれる、作業員が1人やっと下りられるような狭く、危険な坑道で採掘作業が行われている。 違法鉱山の事故が頻発しており、そうした採掘を行う人々の生活は、石炭の違法販売に依存している。 北東部のメガラヤ州にあるこのような鉱山で2019年、少なくとも15人の作業員が閉じ込められて死亡した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)