一体どうすればいい? ツーリング先でブレーキやクラッチのレバーが折れてしまった場合の対処法
安全に走行するために必要不可欠な2つのレバーとは?
右はフロントブレーキをかけるブレーキレバー、左はクラッチを切るクラッチレバーと、ほとんどのバイクにはハンドルに左右一つずつ、レバーが付いています。 【画像】「えっ…!」これがブレーキやクラッチレバーが折れてしまった時の「対処法」です(10枚) そんなレバーはバイクが安全に走る、曲がる、止まるためには無くてはならないもの。レバーを握るだけでブレーキがかかったり、クラッチを切ることができますが、そもそもレバーはどのように作動して、それらの役割を担っているのでしょうか。
近年のバイクはディスクブレーキが採用されていることが多く、油圧式になっていることがほとんど。指先でレバーを握っただけの小さな力をブレーキオイルが受け止め、油圧の力でブレーキキャリパーを動かし、高速で走るバイクを制動してくれます。また、クラッチはワイヤーを使用した「ワイヤー式」が多いのですが、近年は小さな力でも操作できる、ブレーキ同様の油圧式も増えています。 ちなみにクラッチを「切る」という言い方をする理由は、エンジンやクラッチの構造にあります。ギアチェンジが必要な車両は、エンジンの回転数に応じてギアを一速、二速と変えることによって、リアタイヤ側のギアを回転させて、車体のスピードを上げたり下げたりしています。 ギアはエンジンと一緒に常に回っているので、ギアを変えるためには、ギアとリアタイヤの接続を一旦「切る」必要があります。 これは、クラッチを切らずにギアチェンジをしてしまうと、高速回転しているギア同士がうまくかみ合わずギアを傷つけてしまう為。クラッチを切ることで、ギアを傷つけずにギアチェンジ操作をおこなうことが可能です。 このように、どちらのレバーもバイクを安全に走行、停止するために必要不可欠なパーツです。 そんなレバーが、ツーリング先で立ちゴケしてしまったなどの理由で、曲がったり折れたししてしまった場合、一体、どう対処すればいいのでしょうか。
転倒してレバーが曲がった、折れた時の一時的な対処法とは
レバーが曲がったり折れたりしてしまった場合は、その場で新しいレバーと交換できることが理想です。 とは言え、レバーが曲がっただけであれば走行可能な場合がほとんど。ブレーキを引きずっていないか、半クラッチのままになっていないかなど、車体の状態をしっかりと確認してレバー操作も無理なくできるようであれば、応急処置はせずに、そのまま発進しましょう。 しかしレバーが曲がったまま長期間走行し続けると、さらに歪みがひどくなったり破損したりする可能性があり、非常に危険。何日もそのままにはせず、できるだけ早めに交換すると良いでしょう。