我慢が限界突破…「年金25万円」家族にすべてを捧げた元地方銀行員、勤労の成果「退職金2,000万円」が老後5年で底をついた理由【FPが解説】
晩婚・晩産の老後
晩婚化が進み、田中さんのように母親の年齢が40歳以降で子供を持つことになったという夫婦も多いもので、2018年の厚生労働省人口動態統計によると5万2,917人となっています。これは、出産した人数のうち5.8%が40歳以上だったことを示します。 晩婚・晩産の場合には老後の資金と教育資金という、大きなお金が必要になるタイミングが重なるため、より事前にしっかり計画を立てておく必要があります。 かわいい子供のためですから、親としてはできるだけお金のことで制限をかけずに、やりたいことをやらせてあげたいものですよね。しかし、無理をして自分たちの老後が立ち行かなくなってしまっては本末転倒です。生活資金が足りない、介護資金がないといったことになっては後々困るのは子供たちです。 老後には想定外の支出もありますので、しっかりライフプランを考えてゆとりを持って資金を用意しておくことは大事です。実際に想定外の支出があった場合には、いま自分たちにどのような選択肢があるのかを知り、なにをすべきなのかを一度立ち止まって考えてみることが必要です。 ファイナンシャルプランナーなどの専門家も活用しながら、自分たちが使うことができる選択肢の中からなにをどう組み合わせて資金を準備し、やりたいことを実現していくのか、自分たちに合った方法を考えて決断していくとよいでしょう。 小川 洋平 FP相談ねっと CFP
小川 洋平
【関連記事】
- こんな家買わなければよかった…。7,000万円で二世帯住宅を購入した68歳元会社員、幸せを噛みしめた3年後に娘夫婦と怒鳴り合いの大喧嘩→「地獄の同居生活」へ【CFPの助言】
- 息子が東大だから老後は大丈夫…月収30万円・鼻高々の62歳埼玉バス運転手、大晦日に自慢の息子から放たれた「衝撃のひと言」【FPが解説】
- 30代長男の死…嫁は「私たちを頼らないでください」と言い残し、孫を連れて海外移住。食堂で働き詰めの高齢母が、涙をこらえて遺した〈まさかの遺言書〉
- 65歳で「年金200万円」だったが…70歳での「受取額」に衝撃
- 残りわずかな命です…年金月30万円・全財産1億円の夫婦、65歳妻は病に苦しむ夫を黙殺。絶望の渦中で66歳夫が密かにしたためた「遺言書」【FPが解説】