暗号資産決済のBCBグループに買収の打診:情報筋
3名の情報筋によると、暗号資産会社と銀行システムを結び付ける決済処理業者 BCB グループが、投資家から買収の打診を受けた。 この買収は、ロンドンを拠点とする同社がシリーズ B の資金調達ラウンドを模索している最中に、潜在的な買収者から持ちかけられたと、本件が非公開であるため匿名を条件に述べた関係者が明かした。 同事業は正式には売却されておらず、交渉も行われていないと関係者の 1 人は述べている。 これに対し、BCB はコメントを控えている。 英国の暗号資産業界では、ここ数カ月、M&A(合併・買収)が活発化している。億万長者のヘッジファンドマネージャー、アラン・ハワード(Alan Howard)氏が支援する暗号資産に特化した取引執行およびリスク管理プラットフォームのエルウッド・テクノロジーズ(Elwood Technologies)は、7月に店頭取引部門をスタンダード・チャータード(Standard Chartered)系列のゾディア・マーケッツ(Zodia Markets)に売却した。 BCBは2022年1月に6000万ドル(約85.8億円、1ドル=143円換算)のシリーズA資金調達ラウンドを完了した。このラウンドはファウンデーション・キャピタル(Foundation Capital)が共同で主導し、バックトVC(BACKED VC)、PayU(Prosusの電子決済事業)、デジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group)、ネクソ(Nexo)、ウィンターミュート(Wintermute)、メナイ・フィナンシャル・グループ(Menai Financial Group)、サークル(Circle)、トークンタス・インベストメント(Tokentus Investment)、コーワ(Cowa)、プロフルーエント・ベンチャーズ(Profluent Ventures)、LAUNCHub Venturesが参加した。 以前の投資家であるノース・アイランド・ベンチャーズ(North Island Ventures)、ブロックチェーン・ドットコム・ベンチャーズ(Blockchain.com Ventures)、ロッカウェイ・ブロックチェーン・ファンド(Rockaway Blockchain Fund)、パンテラ(Pantera)、L1デジタル(L1 Digital)もシリーズAラウンドに参加した。 同社は4月、フランスの2大金融規制当局であるACPRとAMFから、電子マネー機関(EMI)およびデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)としての業務を認可された。同社はフランスが欧州における規制拠点となると述べた。 BCBの前CEO、オリバー・フォン・ランズバーグ・サディ(Oliver von Landsberg-Sadie)氏は、新たな機会を求めて11月に同社を去り、オリバー・トンキン(Oliver Tonkin)氏が後任となった。同氏の退任は、ドイツのスーター銀行(Sutor Bank)買収失敗後、副CEOのノア・シャープ(Noah Sharp)氏が同事業から撤退することを決定してからわずか5カ月後のことだった。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Crypto Payments Firm BCB Group Has Received Takeover Interest: Sources
CoinDesk Japan 編集部