<W杯>元スカウトが不調の香川思いやる「今回ほどパフォーマンスが低いのは初めて」
グループリーグ突破へ向けて佳境を迎えているサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。日本は第2戦終了時点で獲得した勝ち点がわずかに「1」と苦戦を強いられている。そんな中、本来のプレーができずにひと際もがき苦しんでいるのが背番号10を背負う香川だ。セレッソ大阪に香川をスカウトした小菊昭雄氏にW杯での香川のプレーぶりや、セレッソから代表に選出された柿谷曜一朗、山口蛍について聞いた。
香川にとっては苦悩に満ちたW杯になっている。初戦のコートジボワール戦では後半41分に交代、第2戦のギリシャ戦ではまさかのスタメン落ち。後半12分に途中出場したが、初戦に続き、シュート0本に終わっている。小菊氏はそんな香川の胸中を思いやる。「彼自身が一番悔しい思いをしている。調子の悪い真司のプレーもたくさん見てきたが、今回の大会ほどパフォーマンスが低いのは初めて」。 香川のW杯にかける思いは強く、一人でドイツ、そしてイングランドに渡って実力を磨き、4年間、万全の準備をしてきた。その上での不調に「とてつもないプレッシャーが彼の本来のパフォーマンスを出せない一番の要因だと思う」と分析する。ただ「まだ戦いは続いている。(今後)最高のパフォーマンス出してくれると信じている」と力を込めた。
柿谷に関しては、「出場時間が短かったこともあるが、なかなか与えられた役割を出せなかった」、山口に関しては「2試合フル出場で日本代表の中盤の底で攻守ともにチームを支えてるという感じ。日本に必要不可欠な選手になってくれたと思う」と喜んだ。