12日間の選挙戦スタート…衆院選注目の“名古屋のベッドタウン”愛知7区 自民前職に国民・共産が挑む
10月15日に公示された衆院選で注目される選挙区の一つが、日進市や長久手市、大府市などの「愛知7区」です。“裏金問題”で総務大臣を辞任した前職に、新人の女性野党候補らが挑む選挙戦初日の各候補の訴えを聞きました。 【動画で見る】12日間の選挙戦スタート…衆院選注目の“名古屋のベッドタウン”愛知7区 自民前職に国民・共産が挑む
■「4児の母」国民・日野紗里亜さん
日野紗里亜さん: 「ストライクゾーンど真ん中の政策は常に、現場から湧き上がる生の声から生まれます」 国民民主党の新人・日野紗里亜さん(36)、小学2年生の三つ子を含め、4人の子供を育てるお母さんです。
今回が初めての選挙戦で、街頭で強く訴えたのは…。 日野紗里亜さん: 「脱税まがいの裏金問題、許していいわけがないんです。そうじゃないですか」 Q.裏金問題について改めてどう思うか 日野紗里亜さん: 「誰が悪いとかではなくて、組織として裏金が文化であるということ自体、この常識が悪いと思います。私たち生活者の常識ではない」 強い口調でしたが、裏金問題の批判にそれほど時間は割かず、子育てや介護と仕事を両立できる環境づくりなどの政策を訴えました。
■「もう一度原点に」自民・鈴木淳司さん
鈴木淳司さん: 「もう一度原点に帰って、しっかりと、しっかりとこの国を再生していきたいと思っております」 日進市内の選挙事務所で出陣式に立った、自民党の前職・鈴木淳司さん(66)。
政治資金収支報告書に60万円の不記載があったことから、2023年、総務大臣を3カ月で辞任しました。有権者からは、裏金問題で厳しい目が注がれています。 鈴木淳司さん: 「政治資金不記載問題、本当に申し訳なかったです。心からおわびをしながら、もう一度この機会にしっかりと原点に立ち返り、不正がない、そしてまた信頼いただけますように、全力で頑張ってまいります」 冒頭で謝罪したうえで、経済やエネルギー政策の拡充などを訴えました。
■「政治を変えるチャンス」共産・鈴木弘一さん
鈴木弘一さん: 「今度の総選挙、行き詰まった自民党政治を変えるチャンスの総選挙です」 共産党の新人・鈴木弘一さん(49)は、給食費の無償化のほか、大企業の内部留保に時限的に課税し中小企業の賃上げの財源に充てる政策などを強く訴えました。
中でも多くの時間を割いたのが、裏金問題です。 Q.選挙カーにも裏金問題について書かれていますが 鈴木弘一さん: 「政治と金を巡る問題。国民が苦しい生活を送っている中で、湯水のごとく政治活動費にお金を使うのは許せないなと思っています。国民の暮らしにお金を回していくにも、裏金問題を解決することが一番最初にやるべきことじゃないかと」 大臣経験者のベテランに新人の野党候補2人が戦いを挑む、愛知7区の舌戦に注目が集まります。