鎌田大地以外には? クラブとの別れ方が最悪だった選手(3)残留宣言→すぐ退団。お金も残さなかった最悪のMF
サッカー日本代表の鎌田大地は、ラツィオとの契約延長交渉がまとまらず、わずか1年でイタリアを去ることに。この結果に、クラウディオ・ロティート会長筆頭にクラブ関係者から不満の声が出ており、日本人選手は良い別れ方ができなかった。今回は、そんな鎌田と同じく、クラブとの別れ方が最悪だった選手を紹介する。
MF:ファビアン・デルフ(元イングランド代表) 生年月日:1989年11月21日 所属元:アストン・ヴィラ 移籍先:マンチェスター・シティ ファビアン・デルフがアストン・ヴィラのサポーターから「スネーク(蛇)」というあだ名がつけられたのには理由がある。 リーズ・ユナイテッドのアカデミー出身であるデルフは、19歳の若さでバーミンガムの古豪に引き抜かれた。ティム・シャーウッドが監督に就任した2014/15シーズン途中からは主将に就任すると、同シーズンのFAカップ準優勝に貢献し、その頃からイングランド代表でも常連となっている。 しかし、この充実したシーズン終了後に物議を醸す行動に出る。デルフはアストン・ヴィラと2015年1月に長期契約を結んでいたのだが、半年後にマンチェスター・シティからの関心が寄せられた。そんな中でもキャプテンはクラブ公式サイトで「僕は気づいている。メディアの憶測が広がっていることを。ただ、僕は退団しないよ。このシーズンを偉大なクラブのキャプテンとして迎えられる時が待ちきれない」と、事実上の残留宣言をして、移籍騒動に終止符が打たれた、と思われた。 ところが、マンチェスター・シティがデルフに好条件で再オファーすると移籍が成立。これは残留宣言から6日後のことで、口約束など何も意味しないことを証明した。さらに移籍金は、2015年1月の新契約で付随されていた1150万ユーロ(約16.1億円)という安い契約解除金であり、同年夏にリバプールへと移籍したクリスティアン・ベンテケのように高額なお金もクラブに残さなかった。 期待を高めてから裏切る行為にクラブやサポーターは激怒。彼がアストン・ヴィラの本拠地ヴィラ・パークに凱旋する度に盛大なブーイングを行い、つけられたあだ名である蛇の人形をデルフに見せつけるように掲げた。
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