水都大阪にバーベキュー船 関係者「公園で楽しむイメージで」
水都大阪でバーベキューを楽しむ船 関係者「公園の感覚で」
水運に支えられ経済と文化の中心的都市として発展、明治の頃には水の都「水都」と呼ばれた「水都」と呼ばれた大阪では、今でも大川などで様々な屋形船が運航している。そんな中、2階デッキに人工芝を敷き詰め、バーベキューを楽しむ船を見かけた。いったいどんな船なのだろうか。 【拡大写真付き】大阪の新フェリーを散策 女性社員の意見反映した船とは
船はグランピング船「MERRY GREEN(メリーグリーン)」と言い、今月1日から運航。全長約14メートル、高さ3.4メートルで、最大収容人数60人。周遊のスタートは天満橋の八軒家浜船着場だ。 午後7時の出航で、乗り込むと船は二層になっており、1階の室内はエアコンがきいてカラオケ完備。さらに船首にはステージもあった。 ジャズの生演奏や落語寄席なども可能で、パーティー会場の用途も想定しているという。とくに2階デッキは開放感に溢れ、全面に人工芝を敷きバーベキューを楽しめるという。
周遊ルートは、大川を北へ。大阪市中央公会堂を眺めながら、難波橋手前でUターン。南は毛馬橋を越えた辺りで折り返す8キロのコース。2時間かけてゆっくりと周遊する。 同船を運営する「One Osakaリバークルーズ」(大阪市北区)の堀感治代表は、こう話す。「昨年の10月くらいから企画を考え、実現したものです。大阪市内の公園というのは、一部を除いて基本的にバーベキュー禁止でしょ。せっかく広場がたくさんあっても、できないから、船でやろうと思ったんです」 また、バーベキューができて2階にも上がれるようにして人工の芝生を敷いた。その理由は「船内でやるのは無理があるから。公園の芝生でバーベキューをやるイメージです」と堀さんは続けた。 取材日には30人ほどが乗り込んでおり、50代会社社長は「会員なので、おもしろいと思って参加しました。開放的で話が盛り上がるし、夜は風が涼しく、夜景も楽しめる。船上バーベキューってのは珍しいでしょう」と、満面の笑みを浮かべていた。 (文責/フリーライター・北代靖典)