大谷の年俸は10年230億円?全米ファンがメジャー移籍を待望してはや過熱
この12UPの記事を引用したゴシップ系のサイト「チャットスポーツネット」には、「大谷はヤンキースに入団する準備をしている」という噂話まで。 「SBネイション」というスポーツファンによるスポーツニュースサイトに「ピンストライプ・アレー」というヤンキースのページがあるが、そこでも、「もし大谷がポスティングされた場合、ヤンキースは獲得するべきか」ということを読者に問いかけている。それに対する反応コメントは様々で「テシェイラにお金を払わなくてもいいのだから、獲得すればいいのではないか」。「彼は(打席に立てる)ナ・リーグに行きたいのではないか」というものも。とにかくヒートアップしている。 これら以外にも、前述した「ファンサイデッド」のブレーブスのファンページでも大谷が取り上げられた。 ブレーブスファンが投稿した記事も、「ブレーブスは先発投手を獲得する必要がある」という書き出しに始まり、「大谷がWBCに出場することになった(WBCメンバーはまだ発表されていない)。これで2017年には、メジャーリーグもブレーブスも大谷を見ることができる」という喜びを表現した。 先日発表されたメンバーは、11月の強化試合の代表で最終的なWBC代表ではないが、「大谷はとても好奇心をそそる選手。34歳でメジャーに来た川上憲伸とは違う。彼は22歳で、毎年その力を伸ばしており、エースレベルに近づいている」とし、「彼は22歳~」の一文には下線を入れて若さを強調していた。 ポスティングシステムや、大谷が花巻東高の卒業時にメジャー挑戦を希望していたことなども伝えて、「大谷がいつメジャーに来るのか、今の時点でヒントは全くない」と結んでいる。 大谷は、CSのファイナルステージではソフトバンク相手にまさかのストッパー起用され、日本最速となる165キロを更新。広島との日本シリーズの第3戦では「3番・DH」でサヨナラヒットまで記録した。その衝撃は、複数の米国メディアを通じて、またたく間にメジャーリーグファンにも拡散した。ファンサイトの大谷への関心も過熱した模様だ。 これらの記事を書いたのは、メジャーリーグの取材を担当する記者でも、全米を代表するコラムニストでもなく、すべて熱心なファンだが、海の向こうの日本にいる大谷という秘密兵器を、ぜひとも自分の応援するチームに加えて欲しい、と議論が熱くなっている。 またファンサイトだけでなく、CBSスポーツも先日、「日ハムが日本一となった後の焦点は、大谷がいつポスティングでメジャーに移籍するかだ」という見出しで記事を掲載。ファンサイトでも話題となっている年俸については、「1年で2560万ドル(約26億円)から2750万ドル(約28億)になるだろう」と予想。オファーを出すであろうと考えられる球団として資金力のあるヤンキース、ドジャース、レッドソックスなど11球団の名前を挙げて、「全球団が獲得に向かう」と伝えた。 大谷が海外FA権利を得るのは、順調にいけば5年後の2021年オフ。それまでに日ハムがポスティング移籍を承認するだろうという憶測だけが、まことしやかに流れていて、メジャースカウトはすでに大挙して来日して大谷のピッチングをチェックしている。だが大谷自身は、メジャー移籍希望を正式に球団に申し入れていないし、球団がポスティングを認める日がいつ来るのかは分からない。しかし、米国で流行しているファンが記事を投稿するサイトでは、“日本一”に輝いた大谷のメジャー情報が過熱する一方である。