大谷翔平、0―0の延長10回チャンスで一ゴロ 全米注目のヤンキース戦で5打席凡退
◆米大リーグ ヤンキース―ドジャース(7日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(29)が7日(日本時間8日)、敵地・ヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。0―0の延長10回2死一、二塁の第5打席は6番手右腕・ハミルトンから一ゴロで先制することはできなかった。打球速度107・8マイル(約173・5キロ)の鋭い当たりだったが、野手の正面だった。 先発右腕・ポティートに対し、大ブーイングで迎えられた初回1死の第1打席は二ゴロ。同じく大ブーイングの3回2死一塁の第2打席は中直。0―0の5回2死一、二塁の第3打席は2番手左腕・ゴンザレスから一ゴロに倒れた。8回先頭の第4打席も左飛で、渡米後最多の106球で7回2安打無失点と好投した山本由伸投手(25)を援護できずにいた。 エンゼルス時代の大谷は同球場で13試合に出場。打率1割3分ながら、6安打のうち4本がホームランとなっていた。昨季も開場100周年記念試合で先制2ランを放った。21年には3連戦のカード初戦にヤンキースタジアムでは自身初安打となる先制ソロを放ち、2戦目には2打席連発をマーク。3戦目には投手として1回持たず7失点でKOされたが、聖地で確かな爪あとを残してきた。 メジャートップ21本塁打のジャッジと大谷の“MVP対決”は試合前から大きな注目が集まり、カード3連戦は全て全米中継。MLB公式サイトでも特集記事が組まれた。現地でも「大谷VSジャッジ」グッズを大展開。149・99ドル(約23500円)で524個限定のコラボボブルヘッドなど、ファン垂ぜんの商品が並んでいた。 また、ド軍が当地を訪れるのが16年以来8年ぶりということもあり、ア・リーグ東地区首位VSナ・リーグ西地区首位の両雄激突は異様な盛り上がりを見せた。10月のワールドシリーズ“前哨戦”と言っても過言ではなく、ドジャースには大谷、ベッツ、フリーマン、ヤンキースにはジャッジ、スタントンとMVP経験打者が5人集結。MVP経験こそないが、ヤ軍には新戦力の大砲・ソト(この日は先発外)も加わった。超強力打線同士のマッチアップだが、この日は緊迫の投手戦となっている。
報知新聞社