小学生の娘が「友だちがみんな私立中学を受験するから受験したい」と言います。どのくらいお金がかかるのでしょうか? みんなと同じ私立のほうがよいのでしょうか?
子どもの教育費は「人生の三大費用」といわれています。このため、資金計画上、教育費を抑えるために子どもの進路を小学校・中学校については「公立」に通うことを前提とすることはよくあります。 そのようななか、小学生の子どもに「友だちがみんな私立中学を受験するから受験したい」と言われたら、どうでしょう? 子どもの望む方向に進ませてあげたい、と考えるのが親心ではないでしょうか。 そこで本記事では、私立中学はどのくらいお金がかかるのか、私立中学校のほうがよいのかについて解説します。小学生以下のお子さんを持つ方の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。 ▼私立高校の「実質無償化」は年収いくらで対象になる? 支給金額とあわせて解説
私立中学はどのくらいお金がかかるのか?
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、私立中学校の1年間の学習費総額は143万6353円です。ここでいう学習費総額とは、学校教育費・学校給食費・学校外活動費を合計した額のことです。 学校教育費とは、子どもに学校教育を受けさせるために支出した経費のことです。入学金・授業料・修学旅行費・校外活動費・PTA会費・教科書費などが、これに該当します。 学校給食費とは、幼稚園・小学校・中学校において給食費として納付した経費のことです。学校外活動費とは、子どもの学校外活動のために支出した経費のことです。通信教育費・家庭教師費・学習塾費・習い事にかかった費用が、これに該当します。 学習費総額143万6353円の内訳は、学校教育費106万1350円、学校給食費7227円、学校外活動費36万7776円です。構成比は、学校教育費73.9%、学校給食費0.5%、学校外活動費25.6%です。この結果から、学校教育費が学習費の大半を占めていることが分かります。 ちなみに同調査によると、私立中学校の学年別の学習費総額は、第1学年180万6991円、第2学年121万8559円、第3学年127万8255円となっています。ここから、私立中学校は第1学年のときに1番お金がかかること、3年間で約430万円のお金がかかることが想定されます。