SFの街が現実に?進化する「都市デジタルツイン」の最前線、6社が挑む革新とは
都市デジタルツインのビジネス活用とグローバル展開への道筋
今回見てきたように、都市デジタルツインの普及拡大の鍵を握るのは、民間事業者におけるビジネス活用です。政府が相当の予算をかけた後で「笛吹けど踊らず」に終わるようなことのないよう、プロジェクトがどのようなメリットを生み出し、生活やビジネス環境がどのように豊かになるか、一般生活者や事業者が納得するような啓発活動が重要です。 都市デジタルツインを進める政策は、世界中で行われています。現状は先進国、しかも一部都市を中心に整備されていますが、技術進歩に伴いより安価に、より高速でデータ化できるようになれば、途上国を含めて取り組みが拡大し、いつか地球表面上をまるごと再現する「グローバルデジタルツイン」の実現も不可能ではないかもしれません。 〔参考文献〕 日本政策投資銀行 次世代の生活・産業基盤となる都市のデジタルツイン https://www.dbj.jp/upload/investigate/docs/af878dddad3e43683bb513b17af6a0dc.pdf
執筆:小達 紀治、編集:ジャーナリスト 川辺 和将