3年連続出場目指す仙台育英は松島―白石の勝者と、ノーシードの東北は気仙沼と初戦…高校野球宮城大会組み合わせ
第106回全国高校野球選手権宮城大会の組み合わせ抽選会が24日、宮城県名取市文化会館で行われ、参加59チームの対戦カードが決まった。7月6日に開幕し、23日に楽天モバイルパーク宮城(仙台市宮城野区)で行われる決勝まで、甲子園出場を懸けた熱戦を繰り広げる。
春の県大会で8強入りした仙台育英、仙台城南、聖和学園、学院榴ヶ岡、柴田、古川学園、東陵、仙台南の8校がシード校として出場する。
参加チーム数は昨年から3チーム減少。参加校数は66校で、部員数の不足から▽涌谷・宮城水産・石巻北・迫桜・岩ヶ崎の5校▽名取・村田・亘理の3校▽大河原産業・柴田農林の2校――が連合チームを組んだ。
優勝争いの筆頭は、3大会連続の甲子園出場を目指す仙台育英。春の県大会準優勝の仙台城南、昨秋県大会を制した聖和学園に加え、春の県大会で32年ぶりに4強入りした学院榴ヶ岡も勢いがある。
抽選の結果、第1シードの仙台育英は13日の2回戦から登場し、松島と白石の勝者と対戦することが決定。仙台育英の湯浅桜翼主将(3年)は「優勝することが目標。接戦で勝ち切る野球をする」と力を込めた。
試合継続の可否、給水時間に検討
今大会では初めて、熱中症対策として、熱中症警戒アラートが試合開催の判断基準に取り入れられる。「球児や観客、運営者の安全を確保する」(県高校野球連盟)ためだ。湿度や気温などから算出する「暑さ指数」によって試合の中断や順延を判断する。
特別警戒アラートは暑さ指数35、警戒アラートは33を超えると予想される際に環境省のホームページで発表される。試合前日に特別警戒アラートが出された場合は翌日の全試合を順延とする。警戒アラートの場合には試合の実施について検討する。
さらに、各球場に計測計を設置。試合中に同指数が33を超えた場合は、給水時間の三、五、七回終了後の「クーリングタイム」中に運営委員会を開き、試合継続の可否を検討する。最大で1時間中断し、同指数が下がることが見込めない場合は継続試合として翌日以降に順延する。