『鬼滅の刃』“アメとムチ”な甘露寺稽古 不死川との一騎打ちにみる炭治郎の“成長”
不死川の挑発に「俺もあなたを認めてないので!」と返す炭治郎の度胸
次の稽古場である不死川邸へ向かおうとしていた炭治郎のもとにやってきた善逸だが、何やら様子がおかしい。善逸は不死川の訓練のあまりの苛酷さから逃げ出してきたらしい。不死川の「調子乗んなよ。俺はテメェを認めてねえからな」という挑発に対して、炭治郎が「全然大丈夫です! 俺もあなたを認めてないので! 禰ずこ豆子を刺したんで!」とあっけらかんと返していたのが良かった。 本当の試練はこれからだった。不死川の訓練は単純な打ち込み稽古。しかし、反吐をぶちまけて失神するまで休憩なしというあまりにも苛酷すぎる訓練だ。訓練が終わり不死川と玄弥が廊下で会話をするシーンが描かれたが、弟として認めてくれない不死川に対して、玄弥が「鬼を喰ってまで戦ってきた」と語ると、不死川が血相を変えて襲いかかる。間一髪のところで炭治郎が玄弥を救出し難を逃れるが、炭治郎と不死川の一騎打ちが始まってしまう。炭治郎は玄弥を殺そうとする不死川に対して、圧倒的な力に屈することなく「玄弥がいなきゃ上弦に勝てなかった」と玄弥を養護していたのが仲間思いな炭治郎らしい。 一騎打ちは不死川が圧倒的な力でねじ伏せるかと思いきや、炭治郎が思いのほか対等に渡り合うことができていたのには驚かされたが、これもこれまでの稽古の成果が表れていると言えそうだ。結局、夕方まで乱闘が続き、不死川との訓練は中止、さらに接近禁止が命じられた。炭治郎の願いは不死川兄弟に仲良くなってもらうこと。今回は残念ながらお預けとなってしまったが、炭治郎の思いが伝わる日は必ず来るはずだ。 次回はいよいよ岩柱・悲鳴嶼が登場。これまで登場シーンが少なかっただけに、炭治郎との絡みも楽しみだ。
川崎龍也