退所から約5年――役者として再ブレイク中の錦戸亮、妖しい&怪しい“危ないキャラ”こそ真骨頂だった?
怪しい男を演じ、妖しい色気を漂わす――錦戸亮さんが再び存在感を放ち始めました。 約5年ぶりに連ドラレギュラーを務めている4月期ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)では、主演・赤楚衛二さんと対立する準主役キャラを好演しているのです。
今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、再ブレイクを果たした錦戸亮さんのキャリアを振り返っていきます。
「NEWS」と「関ジャニ∞」を掛け持ち
錦戸亮さんは1984年11月生まれの39歳。今でこそ渋い大人の色気を漂わしていますが、ご存じのとおり彼は旧ジャニーズ事務所のアイドルグループに所属していました。 2003年CDデビューの「NEWS」と2004年CDデビューの「関ジャニ∞」、この2つのグループに掛け持ち在籍していた希有な存在で、それは事務所からの期待の大きさの表れだったに違いありません。 俳優としては2003年の『てるてる家族』(NHK)、2005年の『1リットルの涙』(フジテレビ系)、2008年の『ラスト・フレンズ』(フジテレビ系)、『流星の絆』(TBS系)など、数多くのドラマに出演。 こうして役者として地力をつけていき、主演オファーも舞い込むように。2014年の『ごめんね青春!』(TBS系)、2017年の『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)、2019年の『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)などで主人公を演じ、着実にキャリアアップしていました。
何年間も目立った俳優活動ができず…
けれど2019年、『トレース~科捜研の男~』で主演した後にジャニーズ事務所を退所し、地上波テレビから遠ざかることに。 何年間も目立った俳優活動ができていなかったようですが、転機となったのは昨年。2023年に配信開始されたNetflixオリジナルドラマ『離婚しようよ』で、仲里依紗さんが演じたヒロインの不倫相手役に抜擢されたのです。 錦戸さんが演じたのは、パチンコ屋に入り浸る自称アーティストという胡散臭いイケメンで、ヒロインを不倫沼に引きずり込んでいく役どころ。この作品の錦戸さんは、妖しい色気がヤバすぎると話題になり、再評価に繋がります。