退所から約5年――役者として再ブレイク中の錦戸亮、妖しい&怪しい“危ないキャラ”こそ真骨頂だった?
宮藤官九郎作品との相性が抜群だった
そして今年1月期のヒット作『不適切にもほどがある!』(TBS系)へのゲスト出演が叶い、約5年ぶりの民放ドラマ復帰。 余談ですが、『流星の絆』や『ごめんね青春!』は宮藤官九郎さんの脚本作品で、『離婚しようよ』も宮藤さんが脚本を担当していました。『不適切にもほどがある!』も宮藤さんのオリジナル脚本でしたので、宮藤官九郎作品との相性は抜群なのでしょう。
“妖しさ”と“怪しさ”を漂わせる
物語が佳境に入り最終回も近づいている『Re:リベンジ』で、錦戸さんが演じているのは謎多き天才外科医。赤楚さん演じる主人公と対をなすキャラクターとなっており、物語前半では主人公が大切にしている父との約束や最愛の恋人を次々奪っていきました。巨大病院で巻き起こる権力争いを掻きまわす怪しい人物です。 『離婚しようよ』ではヒロインを不倫沼にハマらせる妖しい色気が好評で、『Re:リベンジ』では主人公を策略にハメていく怪しい言動が好評。“妖しさ”と“怪しさ”を漂わせ、作品に深みを与えてくれています。 そういえば、役者として売り出し中の時期だった2008年の『ラスト・フレンズ』でも、長澤まさみさん演じる主人公の彼氏役で、DVやストーキングをする危険な雰囲気をびんびんに匂わせるキャラクターで評価を高めていたものです。
ダークサイドキャラで尖った役者に!
そういった“危ない男”を演じるのが、錦戸さんの真骨頂なのかもしれません。 ジャニーズ時代に役者としてキャリアアップしていったわけですが、たいていの作品は主人公がなんだかんだで“善人キャラ”や“正義キャラ”ですから、主演オファーが増えていったことで、おのずと“危険キャラ”を演じる機会が減っていたのでしょう。 ですからジャニーズ事務所を退所して、リスタートしたことで、再び妖しい&怪しい役どころのオファーが舞い込んでくるようになったのであれば、“役者・錦戸亮”としてはいい選択だったのかもしれません。 今後も積極的にダークサイドキャラを演じていけば、尖った役者として唯一無二のポジションを確立していけるのではないでしょうか。 <文/堺屋大地> 【堺屋大地】 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
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