【大谷翔平、生観戦の心得】3塁側内野席2万円、バッグ持ち込み不可など注意点まとめ
だが、飲み過ぎには注意。何気なく頼んだ生ビールが、1杯でなんと2000円オーバー! ちなみに今回、ダルビッシュのいるサンディエゴでも観戦したのが、こちらは1杯2800円! 日本のようにガバガバと飲んでいるとあっという間に1万円を超えてしまうことになる。
ビールのアテも充実している。ぜひ食べてほしいのが、ドジャースタジアム名物のホットドッグ「ドジャードッグ」。通路のあちこちに、ケチャップとマスタード、ピクルス、玉ねぎをトッピングできるワゴンが置かれていて、いくらでもかけることができる。
……が、ホットドッグの包みを開けてびっくり! コッペパンにソーセージが1本挟んであるだけのシンプルさ! 食べている途中で、切れ込みから割れてしまうほどしなしなで、これが7ドル(約1080円)もするのかぁ、とついため息が漏れるが、記念だと思ってぜひ食べてもらいたい。
ドジャースタジアムのもうひとつの名物が、スナック菓子を竿の先につけて、客席の間を縫って売り歩くおじさん。客席から「ちょうだい!」と合図を送ると、遠くから抜群のコントロールでスナック菓子を投げつけてくるのだ。 結局、集金のために客席まで来るので、完全にパフォーマンスなのだが、そのコントロールは一見の価値あり。ただしスナック2袋セットで10ドル(約1550円)なので、他の人が買うのを眺めているだけでも十分かもしれない。
日本でも話題となっていた「築地 銀だこ」も発見。こちらは6個入り13.99ドル(約2200円)。値段もさることながら、「たこ焼きって8個入りが普通じゃない?」と日本との価格差に慄く。
生で見る大谷翔平、ドジャース観戦の魅力
さて、スタジアムフードを買い込んで、席に戻ったら、いよいよゲームがスタート。ファールゾーンが狭いからか、日本よりもフィールドが近く感じられるのもドジャースタジアムの魅力だ。
日本では1塁側がホームチーム、3塁側がビジターチームと大まかに席が分かれているが、MLBでは関係なく、両チームのファンが入り混じって、声援を送る。
応援スタイルも日本とはちょっと違う。日本でお馴染みの応援歌や鳴り物などは一切なし。 代わりに、時々電光掲示板に「Let’s noisy!」と表示されるのだが、何を叫べばいいのか、どう騒げばいいのか分からない我々日本人とは違い、現地の人は腹の底から叫び、うねりのような歓声が巻き起こる。この一体感こそ、現地観戦の楽しさだ。 円安&物価高の影響で、ひとつひとつの値段に驚くばかりであったが、その価値は十分にあったと言える、ドジャース戦観戦。 ドジャースタジアムに行くことができたら、ぜひ端から端まで、余すところなく堪能してほしい。 林田順子=取材・文
OCEANS編集部