王者au TOMSひとり旅! ポールから完勝で連覇に向け死角なし。デビュー戦シビックはSTANLEYが3位|スーパーGT開幕戦
■GT300クラス
GT300クラスは65号車LEON、2号車mutaのブリヂストンユーザーがフロントロウに並び、3番手にはダンロップタイヤを履く61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがつけた。なお自社製作のZで参戦するGAINERは車両製作が間に合わず、開幕戦の走行を見送った。 レース1周目には、GT500クラスだけでなくGT300クラスでもコースオフがあった。アトウッドカーブで22号車アールキューズ AMG GT3と48号車脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-Rの接触があり、22号車がグラベルに捕まってしまったのだ。ただ22号車アールキューズは後にコース復帰を果たした。 レースは8周目に再開。トップの65号車LEONと2号車mutaが接近した争いを繰り広げる中、3番手の61号車SUBARUはややギャップを広げられるような格好に。その61号車を抜いた4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが表彰台圏内3番手に浮上した。 2号車mutaは33周を走ってピットイン。予選後の段階でタイヤ無交換作戦の可能性も示唆していたが、実際にタイヤを交換せず給油とドライバー交代のみでピットアウトした。 トップの65号車LEONは篠原拓朗のドライブでレース後半までステイアウト。2番手以下には2号車muta、52号車Green Brave GR Supra GT、7号車Studie BMW M4、31号車apr LC500h GTと続いた。 65号車LEONは50周を走ってピットイン。こちらはタイヤを交換してコースに戻ったが、タイヤ無交換作戦の2号車muta、52号車Green Braveの先行を許して3番手に落ちた。 その後方6番手では5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の藤波清斗が粘りの走りを見せて後続を抑えていたが、徐々にライバルのオーバーテイクを許すようになってしまい、最終的にホッブスコーナーで61号車SUBARUに追突されるような格好となりスピン。コース復帰に手間取ったため、65周目にFCY(フルコースイエロー)が出された。なお、61号車には後にドライブスルーペナルティが出された。 2号車mutaは堤優威のドライブで快調にレースをリードしたが、2番手の52号車Green Brave吉田広樹はフレッシュなタイヤを履く65号車LEON蒲生尚弥に迫られる。そして70周目(GT300先頭集団は65周目)のリボルバーコーナーで勝負あり。65号車が2番手に上がった。さらに52号車吉田は7号車Studieのニクラス・クルッテンにも交わされ表彰台圏内から陥落した。 65号車LEONは首位に追撃したが、残り周回数が足りず、結局2号車mutaが逃げ切ってトップチェッカー。昨年悔しいランキング2位に終わったが、チャンピオン奪取に向けて好スタートを切った。2位は65号車LEON、3位は7号車Studieだった。
戎井健一郎