「なんでも屋さんですよ、おばちゃんのとこは」鶴橋の店で"犬用偽ブランド服" 潜入取材時に店の女が語ったこととは?なぜ『鶴橋』で偽ブランド店の摘発が相次ぐのか?
犬用の偽ブランド品を販売していたとして経営者の女が現行犯逮捕された。MBSの取材班は摘発前に潜入取材。女が語ったこととは?なぜ偽ブランド品の流通は無くならないのか。 【写真で見る】大阪・鶴橋で発見…犬用服の偽ブランド店 摘発前に記者が潜入取材
"犬用偽ブランド"店 摘発のきっかけは鑑定士の情報提供
(記者リポート)「容疑者の女が捜査員に連れられて店から出てきました。」 4月15日、商標法違反の疑いで現行犯逮捕された72歳の女。警察によると、人気ブランドのロゴを無断で貼り付けた「犬用の服」などを、不正に販売する目的で所持した疑いが持たれている。調べに対して「偽物とは知りませんでした」と容疑を否認しているという。 今回の事件の発覚のきっかけとなったのは去年、店を偶然訪れたブランド品の鑑定士から警察に寄せられた情報提供だった。 (鑑定士の警察への情報提供)「大阪・鶴橋で偽ブランド品を売る店を見つけた。ブランドのロゴを無断で貼り付けた犬用の服が売られている」 鑑定士が見つけたのは、スポーツブランド「チャンピオン」のロゴがあしらわれた犬用の服。正規品では扱われていないデザインが売られていて、自ら購入して鑑定したところ偽物だと判明したという。
警察の摘発前に記者が潜入取材
一体どんな店なのか、摘発前の今年3月、記者がこの店を訪れた。店の前には人気ブランドのロゴがついた服がズラリと並ぶ。どれも1枚2500円ほどで販売されているようだが、いずれもサイズは極端に小さく見える。犬用の服なのか。記者が声をかけると店の中から女が出てきた。 (記者)「これって犬の服ですか?」 (女)「そうです」 やはり犬用の服が売られていた。 (記者)「何が一番人気ですか?」 (女)「もうぜ~んぶ人気。どれでも。クマちゃんでもなんでも、みんな」 (記者)「サイズって色々ありますか?」 (女)「あります。何kg、ワンちゃん?」 (記者)「何kg…これくらいかな」 (女)「M、Lサイズやろ」 売っている商品の多くが犬用の服だと話した。そして店の中から自身の飼い犬を連れてきて服のサイズについてレクチャーを始める。 (記者)「この子は?」 (女)「M、M」 (記者)「Mサイズ?」 (女)「うんうん」 (記者)「これはこの店に売っている?」 (女)「うんうん、そうやで」 (記者)「これ、Mサイズやったら2800円?」 (女)「2800円」 (記者)「これはS?」 (女)「Sは2500円」 (記者)「ちょっと下がるんですね」 (女)「そうや、生地が少ない分な」