ドジャース監督がパイレーツの“最強新人”を警戒 試合途中から悪天候の予報「それまでにたくさん点が取れれば」
◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(5日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク) ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、敵地・パイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。2023年のMLBドラフト全体1巡目の剛腕ルーキー、ポール・スキーンズ投手(22)との初対決が注目される。試合前にメディア対応したロバーツ監督は「実際に見たことのない投手との対戦は難しいもの。ビデオを見て、情報を集めた。4種類の球種を混ぜ、球速は速く、制球も良い。球種とコースをしっかり絞り、得点機に走者をかえすことが大切。若い投手を乗らせてはいけない」と警戒した。 試合は開始予定通りに始まったが、当地は悪天候の予報。「雨雲が差し迫っており、(現地午後)8時か9時くらい(降り出し)と聞いている。それまでにたくさん点が取れれば」と序盤の大量得点に期待した。 前日も剛腕ルーキーの相手先発ジョーンズからの完封リレーで敗れたド軍。原因のひとつは、90マイル台後半から100マイル(約161キロ)という超高速球に苦戦していることが挙げられる。「データはウソをつかない。94、95マイルでさえ、するべき対応ができていない。ボールの見極めにやや手こずっている。球を慎重に見すぎて、判断が少し遅れて、受け身になっているようだ」とロバーツ監督。4種類の球種を操るスキーンズは、同じ軌道から球種によってコースがバラけてくるタイプだけに「今日の相手はタフだ。甘い球が来たらしっかり捉えないといけない」と、打線の奮起をうながした。 不動の1・2番コンビ、ベッツ&大谷の不調も気掛かりな要素だ。大谷は最近6試合で23打数4安打、打率1割7分4厘、1本塁打、3打点。ベッツは最近5試合で20打数1安打、打率0割5分、1本塁打、1打点と苦しんでいる。打線のテコ入れを問われた指揮官は「他に良い選択肢があれば聞きたい」とした上で、「打線は上位から下位まで全員が絶好調ということはない。野球はアップダウンの波が巡るもの。そして、実績があり、期待も大きい優れた選手は(同じ打順に)据えておくべきだ。上位打線に限って言えば、私の中でそれは1年通じて変わらない。彼らはもがいているが、我々のベストの布陣だ」と信念を示した。 6日(日本時間7日)の最終戦は左腕ファルターが先発となっているが、「どうなるかみてみよう。まだじっくり見ていないが、彼を研究し、(テコ入れの)協議が行われる可能性はある。だが、ムーキー(ベッツ)とフレディー(フリーマン)、ショー(大谷)の3人は打線の上位に入る。そこは確か」。入れ替えに含みを持たせたが、3人の上位固定は不動とした。
報知新聞社