お願いですから戻らせてください…資産1億2,000万円で歓喜の早期退職を実現した59歳会社員、わずか3ヵ月後に元職場へ復職の直談判。発端はある日届いた「LINEの通知」【FPの助言】
少額取引で信頼できると確信、そして3,000万円が1億2,000万円に
瀬戸島さんは、グループ内で質問をしてみました。すると、先生のアシスタントを名乗る人物から個別のメッセージが届きました。 「瀬戸島さん、まずはデモ取引から始めてみませんか?」 アシスタントは、瀬戸島さんに専用のアプリをダウンロードさせ、デモ取引の方法を懇切丁寧に教えてくれました。アシスタントの指示通りに取引を行うと、面白いように利益が出ていきます。 「すごい! こんなに簡単に儲かるなんて……」 瀬戸島さんは早く本物のお金で取引してみたいとアシスタントに伝えました。しかし、アシスタントは「まだ早いです。もっと練習してからにしましょう」と諭しました。 2週間後、ようやく本物の取引を始める許可が下りました。瀬戸島さんは2万円で売買システムを購入し50万円を指定の口座に振り込み、先生の指示通りに売買すると、わずか1週間で95万円にまで増えたのです。 少額の売買を数回繰り返すと、やはりあっという間に利益が出ます。途中、不安になった瀬戸島さんは50万円の引き出しを依頼してみました。すると、翌日には確かに50万円が自分の口座に入金されていました。 そして、これは大丈夫だと確認した瀬戸島さんは、コツコツと貯めてきた大切な3,000万円全額を投資しました。すると、その資金は1億2,000万円にまで膨れ上がりました。 そして、ついに退職を決意したのです。
「ざまあみろ!俺は自由だ」~晴れやかな気分で去った最後の出社日
瀬戸島さんは、上司への恨み節を残して晴れやかに退職願を提出しました。 「ざまあみろ! 俺は自由だ」 心のなかで叫んでいました。これで自分の老後は悠々自適。怖いものはまったくないという気持ちになっていました。 さらに、瀬戸島さんは受け取った退職金2,000万円全額も投資に回すことにしました。資金を置いておくだけで先生の投資手法で自動的に売買してくれるシステムを勧められ、10万円で購入していたのです。そして、自動取引で投資資金はなんと1億8,000万円にまで膨らみました。 ここにきて、瀬戸島さんは「せっかく増えたお金を使って新車でも買おうか」と、1,000万円の引き出しを依頼しました。 しかし、アシスタントから「引き出しの前に納税が必要なので334万円を送金してください」と言われました。しかし、すべて投資に回していて手元にお金がありません。そこで、瀬戸島さんは両親と弟に頼み込んで300万円を調達し、送金しました。 ところが今度は「追加の証拠金420万円が必要です」と言われたのです。不安を感じましたが、消費者金融も使って何とか資金を工面し送金することができました。 しかし、その直後、先生ともアシスタントとも連絡が取れなくなってしまいました。瀬戸島さんの不安は、恐怖へと変わりました。
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