「年収1000万円を超える世帯は貯蓄も多いんですか?」借入金残高の「平均値と中央値」にも注目
高収入世帯における資金管理の重要性
年収1000万円以上の世帯は、一般的に多くの人々が「経済的に安定している」と考えがちです。 しかし、収入が多いほど税負担も増えますし、慎重な資産管理を行わないと一気に家計が苦しくなる可能性があります。 収入に見合ったライフスタイルを維持しようとすれば、必然的に支出の割合が多くなり、貯蓄が思うように増えないといったケースもあるでしょう。 そういった場合は支出の見直しを行い、場合によっては生活水準の見直しも考えなければいけません。 突発的な失業や病気などにより収入が減少するリスクもあるので、不測の事態にも備えられるよう、ある程度の貯蓄と、適切な保険への加入も必要となるでしょう。 また、資産が増えると投資に回すことが多くなり、節税目的で投資を行うケースもあると思います。 しかし、投資にはリスクがあるので、思わぬ損失を出さないよう、適切なリスク管理を行わなければなりません。 リスクを分散しつつ、長期的な視点で投資計画を立てることが大切です。
貯蓄と負債のバランスを考えよう
年収1000万円以上の世帯は多くの収入を得ている一方で、高額な支出や負債を抱えることも多い傾向にあります。 貯蓄に対して負債が多すぎるなど、場合によっては経済的に不安定となる可能性もあるでしょう。 生活水準の維持と将来の安定を両立させるためには、きちんと資金管理を行い、貯蓄と負債のバランスを考えて行動することが大切です。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
加藤 聖人